おもてなし度 ★☆☆☆☆
ヴィーガンとはベジタリアンのもっと厳格な菜食主義者だと勘違いしていましたが、ほとんど同じ意味なようですね。
Vegetarian ≒ Veg (etari) an
もっとも、ベジタリアンの定義は広く、卵や乳製品を許しているグループやそれ以上に緩いグループもあるようで、何となく、食べたいものと道徳観とのせめぎ合いの妥協点をそれぞれの菜食主義者たちが好きなように決めて自らを振り分けている、そんな印象を感じますね。
たぶん、最も厳格なのは『フルータリアン(Fruitarian、果食主義者)』ですね。落ちた果実しか食べない=植物を含めた如何なる殺生物も摂らない、という主義はある意味立派だと思います。
先日読んだニュースによると、伐採された植物が、その切られる瞬間にそれを感じていることが分かったそうですから、動物とそう違わないのかもしれません。
今では、マクロビオティックという考え方も普及しているので、菜食主義者は日本でも日々増えているのかもしれませんね。
ところで、菜食主義の先進国インドでは、その割合はなんと8割にも及ぶそうです。
実際、来店するインド系の方々のほとんどが、「ベジタリアンメニュー?」または「ハラルフード(イスラム教の教義に則った殺生方法で裁かれた食品)?」と確認してからでなくては食事を始めません。
出汁の文化圏である日本では、インド料理と言えどもチキンスープを使っている店が沢山あるので、ベジタリアンの彼らにとっては行く店がほとんどないのではないでしょうか?
でも、こちらなら安心です!『ゴピナータ』
土砂降りの本日、遅いランチタイムだったにも拘わらず、先客4名、後から3名、それをたった独りでさばく女性店員さんにとっては、しんどい客入りだったのかもしれません。笑顔なし、愛想なし。
困ったことに、その雰囲気の悪さでうちの妻まで機嫌を損ねてしまって。他のお客さんも同じ気持ちなのか、誰もしゃべらない静かな時間が続きます。
おおよそ30分待ったころにようやく料理が提供されました。
全てが優しい味付け。期待していた野菜の味の濃さ、は感じませんでしたが、それぞれにちゃんと調理されている印象です。
肝心のカレーはダル(豆)ベースの南インド風です。
こちらはバターを使うかどうか聞かれました。もちろん、私はイエスですが。
パコラにかかっているトマトソースの味付けがスパイシーかつ濃いめなので、私のようなおっさんにはぴったり。
野菜ばかりとはいえ、油分を考えるとヘルシーなのかどうかは疑問です。
味付け、調理法など、なかなかの腕前とお察しいたしますが、おもてなし度の低さが、再訪の二の足を踏んでしまいそうです。残念ですが。