カレー馬鹿こと、B級グルメ伝道師の私は、自身の仕事に手一杯でグルメリポートをしている余裕がないまま、およそ3か月。
気付けば、食べログの無料プレミアム会員の資格もはく奪されることになってしまいました。ああ、使い勝手が良かっただけに残念!
こんな状況ですが、カレー探訪だけは続けていますよ。
今回は、本拠地となりつつある、カレーの聖地『神保町』でのカレーレビューをランキング方式でつづっていきたいと思います。
1.エチオピア本店
久しぶりの来店となりましたが、いや、ここはホントに美味い!「これほど美味かったか!」と唸ってしまいました。
2日連続でビーフカレー、チキンカレーと頂きましたが、それぞれに適したバランスで熟成されたものにも拘わらず、インドカレーのフレッシュささえも表現されているのです!
これに似たカレーは他で食べたことがありません。
カレーをスパイスから作る人なら分かることですが、欧風カレーとインドカレーは真逆の性質を持っているため、両方のいいとこ取りを実現しようとするのはかなり高度な知識と技術が必要なんです。失敗している店がままありますからね。
神保町のカレー名店は【美味しいけれど、価格が高い】ところが多いですが、エチオピアはそのハードルさえも下げた上で、このハイクオリティなのですから脱帽せざるを得ません。
市ヶ谷のアジャンタ同様、満点でしょう!
ちなみに、私に適正の辛さは5辛までのようでした。 (T T)ヘタレ
2.キッチン南海
カツカレーファンには申し訳ないですが、私はこれまでアンチカツカレー派でした。カレーの美味さを邪魔しているとさえ思っていたほどなんです。ところが、南海のカツカレーを食べて考えが逆転しましたね!
美味過ぎる!
カレー自体が独創的で絶品!これほど生姜を利かせたカレーにはお目にかかったことがありませんね。
さらに、カツが美味い!専門店でないにも拘わらず、サクサクでジューシー!
あれほどの繁盛店(団体客など関係なく、空いた席に順々詰め込んでいくのを、お客さんさえ容認しているさばき方)で、揚げ物のクオリティを維持するのは大変でしょうに、手抜きなしですね!
カレーだけで美味し!カツだけで美味し!共に食してなお美味し!もう無敵ですね!
短期間に何度もお邪魔してしまいましたが、また行きたくなってきましたよ。
3.カヴィアル
神保町の三大欧風カレー店といえば、ボンディ、共栄堂、そしてカヴィアルでしょう。
本来であれば、このランキングにボンディが入っていないこと自体エセランキングと言われても仕方ないほどなのですが、ボンディにおける行列、価格、そして味を考えるとどうしても足が向かないのです。
まあ、私はボンディ支持派ではないので、ランキングに入れたとしてもJと共栄堂の間に収まる程度の評価ですが。
さて、カヴィアルですが、美味いじゃないですか!もっとカジュアルなお店かと想像していたのですが、なかなかシックで、丁寧な接客をして下さる良店です。
価格は強気ですが、味はそれに見合ったハイクオリティさ。欧風カレーとしてのバランスは完璧です!
ボンディかカヴィアルかと問われれば、間違いなくカヴィアルを推したいと思います。
4.Jカレー
キッチン南海で目覚めたカツカレーですが、Jカレーのトンカツは最強ですよ!
どれほどのローテーションなのかは知りませんが、いつもブランド豚を採用しているようで(一度目は千葉県産緑茶豚、二度目はSPF豚)、このトンカツが美味過ぎる!柔らかでもぶ厚く歯応えがあって、何より肉そのものの旨味が抜群!カツだけで素晴らしく美味!
こだわりのカレー(デミグラスで作った)は期待していたほどではなく、辛さ増しするとバランスが崩れてしまうタイプでしたが、カツの美味さが圧倒的なので、トンカツ食いたさに通ってしまいます。
5.共栄堂
神保町の老舗の中で唯一「おや?」と思ったのが共栄堂です。
まず、慇懃無礼な接客とでも言うのでしょうか、品良く案内しつつも、メニューは投げて寄こす、というような丁寧なのか雑なのか分からない所作が多々見られました。店主らしき男性だけは朗らかに声を出しているのですが、それ以外は人も何事も機械的。
カレーは残念ながら思い出せないほどに普通の味。ルーとライスの量のバランスが悪く、カレーを美味しく食べようとするとライスがかなり余ってしまいます。
ライスを完食しようと福神漬やらっきょうを沢山食べたので、悲しくなってしまいました。
6.ボーイズカレー
ボーイズカレーは無愛想な店主がいやいや仕事をしているかのような態度です。駅前の立地で、ランチにはただでさえお客さんが来るので、お客さんの来るありがたさを忘れてしまっているのでしょう。
ボーイズカレーはカレーではなく、生姜焼きとハンバーグで名を成しているようです。
カレー馬鹿としては何とも複雑な心境での来店となりましたが、体が肉を欲しているのもあって、カレーもハンバーグも共に味わうことにしましょう。
なるほど、ハンバーグは美味いですね~。焦がし具合が抜群で、デミグラスソースが秀逸!これはかなりのハイレベルですよ。
ただし、カレーは学食レベルです。ここはカレーの名を冠してはいますが、カレー屋とは呼べません。
7.まんてん
いつもカレーを食べたいと思っているんですが、意外と値が張りますよね。おおよそ1食1000円くらい。
なので前述の老舗に行きたくても二の足を踏んでしまうんですが、まんてんでしたら気にしなくていいですね!
久しぶりに行ってみたら、とてもフレンドリー!老舗でも頑張ってるんだと思うとこちらの身も引き締まる思いです。
カレーはやはり学食レベル。カツは薄いなりにも頑張ってサクサクですが、カレー馬鹿としてはリピしにくいクオリティと言わざるを得ません。
8.サフラン
九段下寄りで細々と営んでいるカウンターのみのお店ですが、変な時間でもお客さんが入っていたりするので常連さんが付いているのですね。
「大盛りはいくらですか?」と聞いただけだったのですが、知らぬ間に大盛りで用意されてしまいました。
会話はきちんとしないといけませんね。
カレーは全くのレトルトカレー味。噛んだビーフさえもレトルトの味がしました。ホントに作ってんのかな?と思ったほどによくある味で。
サフランの辛口仕上げもいまいちです。辛さのみが立ってしまって旨味が遠退くんですね。
私の作るカレーは激辛なんですが、もっと食べ易いんです。サフランのカレーを食べてすぐに自作の激辛カレーを作って食べ易さを確認してしまいました。
素人考えですが、たぶん唐辛子を加えるタイミングが早いか遅いかで食べ易さに大きく影響を与えるようですね。
辛さをつらく感じる店は後から唐辛子を加えているだけなので、美味しさが半減してしまうんですね。
9.いわま餃子
【カレーと餃子の組み合わせ】って、美味さの相乗効果ある?そんな疑問を真っ正面に問いかけてくるのが、神保町と水道橋の中間に位置するいわま餃子です。「ない」と思うんです。別々の方が美味いって。
そんな自分の食わず嫌いを正すべく、行ってきました。
餃子はニンニク餃子か、生姜餃子かが選べます。面白いですね、具として分けてるなんて。珍しいので生姜餃子でオーダー。
カレーは学食レベル。餃子はごく普通に美味しい。なんら目新しい味はないですね。
そして、結論はやはり、カレーと餃子は別々に食べるべし!
以上、長々とご紹介してまいりましたが、皆さんのお眼鏡に適ったでしょうか?
あくまで個人的な見解であり、カレーというラーメン同様クオリティ維持の難しい食材ゆえ、タイミングの善し悪しも評価に影響しているはずです。
ぜひ、皆さんご自身の足で美味の探訪をなさってはいかがでしょうか?お後が宜しいようで。
ブログ記事『神保町カレー探訪 エチオピア/カヴィアル/共栄堂/キッチン南海他 カレー馬鹿68~76 』も御覧ください!
キッチン南海 神保町店
(定食・食堂
/ 神保町駅
、竹橋駅
、新御茶ノ水駅
)
昼総合点★★★★☆ 4.0