闘病の末、オカメさんが亡くなりました。本人も通院や投薬も頑張ったけど、助けることができずホントに悔しいな。
最期の日
オカメさんが腹這いで床に伏せて息が荒い!と家に居た嫁さんから連絡を受けた。自分は用事があり車で1時間半かかる実家にいました。しかも夜。
嫁さんは泣きじゃくっていてとても獣医さんに電話できる状態じゃない。
自分から夜間往診の獣医さんに連絡。状態を伝えたところ「厳しい状態ですが、できる限りのことをします」と返答。到着は1時間後とのこと。
自分は遠方にあるおじいちゃんのお墓参りに行くため、中間地点の実家に戻って親と合流していました。
生きている方を優先しなさい
親にインコの状態を伝えたところ、おじいちゃんはもうこの世にいないけど、インコはまだ間に合うかもしれないから早く帰りなさい。
おじいちゃんには悪いけど、お墓参りは別の日に行けばいい。今は生きている方を優先しなさい。
自分は間に合わず
すぐに荷物をまとめて自宅へ直行。高速も一般道も渋滞はなく早くつくかもと思っていたところで嫁さんから電話が入り、泣きながら声を絞るように死んじゃったと報告が。
自宅まであと20分地点のところ来ていたけど、間に合わなかったことが悔しくて思わずハンドルを叩いてしまいました。
自宅に到着し、泣きじゃくる嫁さんから最期の様子を聞いた。
話しによると獣医さんも頑張ってくれたけど、最後は治療不可能と判断。オカメさんを一旦ケージの床に戻したところ、オカメさんは必死に立ち上がろうと羽を動かしてバランスを崩したそう。
これを見た獣医さんが嫁さんに柔らかい布はありますかと尋ねた。オカメさんお気に入りのブランケットを渡したところこれはちょうどいいですねと両サイド緩く丸めた。
即席のサポーターでオカメさんがバランスを維持できるよう両サイドをやさしくサポートして姿勢を安定させました。安定の確認後、次のレスキュー待ちの動物さんのところへ出発しました。
これのおかけで嫁さんとオカメさんは少しだけ二人でいる時間が増えたと思います。
お別れの日
うちの庭は固い砂利層が浅いところにあるので土葬するのが無理だった。そこでペット専門の葬儀屋に火葬を依頼。予定日は亡くなった日の3日後。
その間はオカメさんお気に入りのブランケットで体を包みドライアイスも入れて低温状態に維持。
ブランケットには近所で買ってきたかすみ草の花を添えました。かすみ草の花言葉の1つが「永遠の愛」だったのでピッタリだと思ったから。色も同じだしね。
火葬当日、移動式の火葬車両(ハイエースの改造車)がやってきた。今どきの焼却機は煙と臭いがほぼ出ないので自宅の駐車場でも火葬ができた。
スタッフからお悔やみの言葉と火葬に関する説明を受けたあと、大好きだったご飯も入れてあげてくださいと助言もあり、お供え後に手を合わせて焼却機の蓋が閉ざされました。
火葬は30分ほどで終わり、綺麗な骨壺と小さなお骨が入ったペンダントを渡されました。骨壺にはオカメさんの名前と亡くなった日が印字されていて、人間と同じような対応でした。そして、骨もしっかり残っていたことに驚いた。
今もオカメさんは我が家にていつもおはようやただいまと声をかけています。