うちの息子は、夜寝る前に絵本を読むのが好きなんです。
子供はみんな好きですよね。
今日も読んであげていたんですけれど、
子供の絵本って実は奥深いというか、大人が読んでも面白いんですよ。
今日もじーんときてしまったので紹介しますね。
(少し略してます)
こんのひとみ 作 【いつもいっしょに】
森の中に熊が住んでいました。
くまはひとりぼっちでした。
ご飯をたべるのも、寝るのもひとりでした。
ある日、誰かが扉を叩きます。
開けると、かわいいうさぎが寒そうに立っていました。
くまは、うさぎのために急いであたたかいスープを作りました。
誰かのためにご飯を作るなんて、なんだかうきうきしてきました。
夜は、くまのベッドでうさぎは眠りました。
くまは料理をするのが楽しみになってきました。
うでによりをかけて、毎日いろんな料理を作ります。
一緒に栗ひろいもしました。ふたりはどこへ行くのも一緒です。
でも、くまにはひとつ気になることがありました。
うさぎはいつもにこにこしているだけでした。
「おいしい?」ってたずねても、にこにこしているだけです。
くまは、ちょっぴりつまらなくなってきました。
ある日、とうとうくまは大きな声で言ってしまいました。
「どうして黙ってるの?」「僕の事好き?嫌い?」
「なんとか言ってよー!」
うさぎは、目にいっぱい涙をためていました。
次の朝、くまが目を覚ますとうさぎの姿はありませんでした。
くまはまたひとりぼっちになりました。
「ああ、ぼくはなんであんなこといっちゃったんだろう。
きみがいるだけで幸せだったのに。
そばにいるだけで幸せだったのに。」
「それなのに僕は・・・」
くまは声をあげて泣きました。
いっぱいいっぱい泣きました。
自分の泣き声で、くまは目が覚めました。
横を見ると、うさぎがすやすや眠っています。
「夢だったんだ!」
くまはおもわずうさぎを抱きしめました。
あつい涙が、ぽろぽろ落ちました。
<おしまい>
大学時代の恋愛を思い出した人もいるんじゃないですかね (笑)
その時は、おそらく最後は夢ではない結末ですよね。
これを読んで、本当に泣きそうになりました。
ひとそれぞれ、何か感じ取れるんではないでしょうか。
今日も最後までありがとうございました。
隣にうさぎがいる人もいない人も、素敵な一日が始まりますように。