豪華客船で世界一周旅行をしていたら、嵐に巻き込まれ船が沈没。
気がつくと、あなたは無人島に流れ着いていた。
これから、どうやって生きていこうか。
そんな時、どんな言葉があなたを助けるだろうか。
私の場合はこの言葉だ。
「死ぬ事以外、かすり傷。」(クリス岡崎の著書より)
【クリス岡崎】
アンソニー・ロビンスから学び、アンソニーの通訳を7年務める。
日本にアンソニーロビンスの教えを広めるために活動している
コーチの一人
彼の著書の中に、この言葉があった。
彼が作ったものなのか、
彼が誰からか聞いたものなのかわからないけれど、
力のある言葉であることは間違いない。
話は変わるが、ある雑誌でこの前の震災の被災者の話が載っていた。
彼は、65歳のおじいさんである。
奥さん、息子、息子の奥さん、孫一人を津波で亡くしたそうである。
そして残ったのは、そのおじいさんともう一人の孫だ。
考えられるだろうか。
大家族で幸せに暮らしていたこの家庭が、
あの震災で家とほぼ家族全員を亡くしたのだ。
命があっただけ良かったと、
ストレートに言っていいものなのか迷ってしまう様な状況。
かわいそうとかそういう言葉ではない。
本当にこんなに辛いことが世の中にあるのだろうか。
そんな感情である。
もちろん、「死ぬ事以外、かすり傷ですよ。」
なんて言葉はかけられるはずもない。
でも、そのおじいさんは言っていた。
「生きる希望があるんです。
この孫を一人前にするまでは、死ぬわけにはいかないんですよ。」
このおじいさんより不幸な人だって世の中にはいると思う。
でも、ほとんどの人はそうでないはずだ。
だからそんな僕らは、頭かかえてどうしようもないと思った時、
このおじいさんの話と、
「死ぬ事以外、かすり傷。」の言葉を携えて生きていけばいい。
おそらく、ほとんどのことは乗り越えられるのではないだろうか。
まだまだ復興までは長い道のりだと思います。
私も山形出身なので、あの寒さの辛さは理解しています。
そんな皆さんへ、今日よりも
明日が少しでも楽しい明るい日であることを祈っています。