DVDの束をごそごそあさっていたら、
【おくりびと】(主演:本木雅弘)が出てきた。
そういえば、この前実家に帰った時にコピーして持ってきてたんだっけ。
持ってきていた事も忘れていたんです。
ふるさとの山形の、酒田市を舞台にした映画だった。
主人公はモックン。
東京で夢を諦めて実家の山形に戻り、納棺師という職業につく。
周りからの反対もあり、最初はなじめなかったにもかかわらず、
仕事を続けて遺族の方と触れ合うにつれ、
仕事への情熱と誇りを見出していくという物語。
奥さん役は、広末涼子。
私の中で広末涼子といえば、18歳の時か・・・
「ヤングジャンプの巻頭カラーでいつも特集組まれてたなあ。」
なんて思い出しました。
あの時は、奥菜恵派か広末派かで結構分かれたんだよなあ。
だいぶ脱線しましたが、「おくりびと」悪くなかったです。
ちょっと軽い感じでした。もっと深く作り込んだら良かったのに。
でも、深く作り込み過ぎたら売れないんでしょうね。
去年、祖母の葬式でも女性の納棺師の方が来てくれました。
祖母の亡骸は考えられないぐらいやせ細っていて、悲しかったけれど、
きちんと身なりを整えて貰って、化粧もしてもらうと全く違いますね。
親族みんなの気持ちが、非常に楽になりました。
本人も喜んでいたと思います。
この前も書いたのですが、最近「死」というものが身近に感じます。
祖母の死もそうですし、東北の大震災もそうですし、
「死ぬと言う事が、決して他人事ではなかったんだ。」
という事を感じる出来事が多かったからだと思います。
その感覚はいつの間にか日常に埋没して、
忘れてしまいそうになるんですけど、
「死」の感覚は常に自分の隣に置いとかなくちゃいけない、
と私は思うんです。
【ノルウェイの森】(村上春樹)での一節、キズキの自殺に関する場面で。
「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」
明日死ぬなら、奥さんにそんな言葉を投げつけますか?
明日死ぬなら、喧嘩をしていた友人とそのままでいいのでしょうか?
明日死ぬなら、両親と仲の悪いままでいいですか?
この質問も、良い方向に導いてくれるのではないでしょうか。
あなたの一番大事な人と、あと何回おいしいご飯が食べれるんでしょうか?
今日も最後までありがとうございました。
皆さんが、一番大事な人と最高においしいご飯が食べれますように。