〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★前回までのお話~
~妄想天国~ 直子 第三章 その一 再び・・ピーー・・ンチ!
愛:うわ~~っ 虹色さんが一緒だと100人力
いや、1兆力だわ、ありがとう~~っ!❤️
虹色:これ、娘、抱きつくんじゃない💦
わ、我は神罰である、聞いとるか…
神下じゃ!
良いか... 神下は恐れ崇める存在なのじゃ
だから… 離れなさい💦
虹色にとって初めての人間との接近遭遇は心地良いものであった
🙀・・💧
ハラハラしながら虹色と愛の会話を聞きながら
猫女の姿の爪の耳は、またイカ耳になっている...
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
~妄想天国~ 直子 第三章 その二
神下 破空の大薙刀(しんか はくうのおおなぎなた)
★道すがら…
地獄の果て「奈落」で、どこまでも続く餓鬼の列に沿って
薙刀を手にした天女と猫女と愛染女学院の女子二人が歩いている
虹色:猫女よ、皆はなぜ餓鬼らと同じように歩いておるのか?
爪:あっ、はい…
天の声👆:爪は本来の猫女の姿に実体化したので、この世界では
空間を漂う幻魔には もう戻れないのだ
爪:虹色さま
生身、つまり肉体のある人間は、人間世界の物理に支配され
時間と重力の制約に縛られているので、浮遊することは出来ません
直子は人間界でも超人的な速さで走れますが、愛は普通の人間の
娘なのでこのペースが限界、ずっと歩き続ける事も困難でしょう
爪:あ〜の〜・・
話の途中ですが、私は幻魔(げんま)の爪(つめ)と申します
以後 お見知り置きを
虹色:そうか「 爪と」申すか、覚えておこう
しかし爪よ… これでは 埒が開かぬなあ
皆、聞け、我の体に抱きつく事を許す、そして直子は
一心に母の事を思え、その場所へ直接飛ぶことにする
皆、 我にしかりとしがみつけ 良いな!
爪:皆んな、とにかく虹色様にしがみ付け!
皆が抱き付くと、虹色は薙刀を頭上に翳してヘリコプターのように
回転させた
(((しゅるるるるる・・・)))
一瞬で皆もろとも天高く舞い上がり、上空で静止した
薙刀の回転がどんどん早くなるり、虹色の手を離れ独自で高回転を始めた
<<<キーー・・ン>>>
愛:吉祥寺先輩、私たちの上にポッカリと穴が!?
直子が見上げると、皆の頭上に大きな丸い空間の穴が開いていた
天の声👆:この世界で肉体を持つ人間であれば、細胞レベルの生命エネルギーの
微弱な 共振作用があり、しかも親子であればもっと強く共振し合う
虹色はワームホールの入口と出口をつなげるために直子に強力な
「神パシー」を送って直子の思念を増幅させているのだ
虹色:直子!母が見えたか!
直子:は、はい!
虹色:神下、破空の大薙刀よ 飛べ!
ギュュイイイイイイイーーー・・ン!!
⭐︎~ ⭐︎ ⭐︎⭐︎Teleport //⭐︎////⭐︎//////⭐︎⭐︎ ⭐︎ ⭐︎~ ⭐︎
皆が、ワームホールへ消えた・・
☆希少品、非売品、限定品、面白雑貨など
お探しの方、必見です!
お暇な方は、覗いてネ❤️
http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/sigenohisasi2015
天の声👆:因みに、神下(しんか)とは…
神下とは神の力を持ち行使出来る人間界にある人間を含む生物や
場所や物のことである
神下の頂点は神界の入り口にあたる桃源郷を警護する天女の近衛兵で、
彼女らは出生以前の魂から選りすぐられた生娘で、その能力に応じた
色の羽衣をまとっている(大体一人一色で12色の羽衣に分類される)
色は濃いほど手練れであり、武に合わない色をまとうは恥とされ
金色銀色は神の色、黒は悪魔の色として敬遠されている
つまり神下の武具「破空の大薙刀」を手にして虹色の羽衣をまとえる
「虹色」の力が並はずれていることは想像できるだろう
爪などの幻魔は、天界・人間界・魔界層の間を漂う浮遊霊のようなもので
ある日、人間界に引き寄せられ獣の中に取り込まれて長い年月をかけて
骸が引き継がれるたびに妖力を増して知性を身につけた神下は珍しい
例でもある
★神下 破空の大薙刀(しんか はくうのおおなぎなた)
破空の大薙刀は神下を選び、力量の無い者が手にすると重い薙刀になり
扱うことを許さない
主人が扱うと重さを感じない程だが相手への打撃力は凄まじいものとなる
空間を切り裂き、空間と時間を自在にタイムトラベルできる
使い手の手を離れても「神パシー」で操ることが出来る
★知りたくなかった現実
ギュュイイイイイイイーーー・・ン!!
⭐︎~ ⭐︎ ⭐︎⭐︎Teleport //⭐︎////⭐︎//////⭐︎⭐︎ ⭐︎ ⭐︎~ ⭐︎
皆が、直子がイメージする場所に現れた
地上100メートルぐらいだろうか、眼下には・・
石積みの塔の上に、直径50メートルほどの広場があり
その中央で一匹の餓鬼が人間の女に覆いかぶさっている
薄汚れた餓鬼の体と対照的にそれを受け入れるかのように
女の白い手足が伸びている
餓鬼がしきりに(((腰を振っている)))のが見える
((((まぐわっている))))最中なのだ
遥か彼方まで餓鬼の列はこの塔まで続いているが、餓鬼が
行儀良く一列になって順番を待っている…
あさましい餓鬼が我慢して並んでいるなど、見たことも
聞いた事ない
とにかく… 想定外の状況であった
虹色:おぞましき光景では あるが…
お前の母かどうか、確かめぬ訳にも 行くまい
石積みの上に降りるぞ、良いな
直子:はい、
一度 聞いてみてね
~~💀💀💀~~
奈落とは、物事の最後の所で、落ちてゆくどん底である
亡者はひどい境遇の中で、これ以上は無い苦しみを味わい続けるのだ
それは決して 終わる事がない ・・ そんな世界なのである。
~~💀💀💀~~
~つづく~