★前回までのお話~
~妄想天国~ 直子 第二章 その11 天からの雷(いかずち)
〜☆☆☆〜☆〜
我は神下、天女の近衛兵隊長
虹色(にじいろ)である!
我は、神罰そのものである!
奈落の鬼ごときが、仮にも神下である その者に
悪さをはたらくとは 万死に値する所業じゃ
〜☆☆☆〜☆〜
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~妄想天国~ 直子 第三章 その一 再び・・ピーー・・ンチ!
★天界の神下 天女の近衛兵 隊長 神罰の虹色(にじいろ)
虹色は青鬼の頭にめり込んでいる薙刀の石突を抜いて
爪に向けると
虹色:ほれ、そこの猫よ 薙刀の柄につかまる事を許す
爪:あっ、ありがとうございます。
爪が薙刀の柄につかまると
(((ズボン!)))
青鬼の胸に突き刺した足の爪が抜けずに
身動きが取れなかった爪を
虹色は顔一つ色変えずに 薙刀であっさりと
救出して見せた
そればかりか、片腕で薙刀にぶら下がった爪を
軽々と持ち上げているではないか...
並はずれた腕力である
<<<ドシ~~・・ン>>>
爪と引き離された青鬼は仰向けに倒れ、胸からは青い血が
噴き出している
爪の攻撃は かなりの深傷だったのだ…
愛:わ~~~っ 虹色さん!
すご~~~い ♪
虹色:この娘は 我が、恐ろしくはないのか?
・・・・・・
虹色は愛のキラキラとした眼差しに 少し戸惑っていた...
魔物どもは我の裁きの前には言い訳をし、見苦しく
死んで行くのが常であるが
人間と遭遇するのが初めての虹色にとって、愛の反応は
新鮮な驚きでもあった
😀そ、そうか、我がそんなに「すごい」と
申すか・・
娘よ 我のどこが すごいのか、もっと申してみよ
愛:はいっ
美人で、力が強くて、スタイルもいいし!
スケスケルックで〜、ほぼ、スッポンポンでも
人目を気にしない メンタルがスゴいで〜す!
あとは… ん~~と、え~~と…
虹色:あれっ、もう 終わり かえ・・?
(虹色の心の声)
我の出現が このように喜ばれるのは 始めての事である
この感じは 心地良くて 捨て難くもあるが…
我は「天罰」であり、現れれば 天命であり容赦もしない
罪人には恐怖でしかないはず…
しかし…この娘は
自分の立場が分かっておらぬ アホなのか...
これが人間と言うものなのか、罪人とは思えぬ・・
が、 いたしかたない・・
うる星やつら☆ ラムちゃん
虹色は地上に降り立つと、爪に「そこに なおれ」と命じ
直子と愛にも 「お前たちも、ここへ来て なおれ」 と命じた
愛が直子に:「なおれ…て?」吉祥寺先輩、
時代劇みたいで ウケる ♪
爪:と、とにかく 二人とも私の隣に座って下さい💦
愛:はあ〜い
正座した三人の前に立つと、虹色が
これから裁きの前に 罪状を述べる
申し開きがあるなら 後で聞く、 良いな
虹色:猫女よ、お前も神下(しんか)の端くれならば、
如何なる理由があろうとも「人間の界層越え」に
加担する事は天界でも固く禁じられておる事は知っておろう
諫め、罰するのは我ら神下の務め、 お前の所業は万死に
値する
通常ならば見つけ次第、問答無用でこの薙刀で一刀両断!
であるが...
今回は特別である、何か申し開きが あるなら話してみよ
爪:ありません・・💦
虹色(心の声):ちっ 神妙なことよ…
お前が天罰を受け入れれば人間の娘らも
我が討たねばならぬではないか…
ん?
何だこの、モヤモヤした切ない気持ちは...
✨虹色が愛を見ると、キラキラとした目で コチラをを見ている✨
虹色(心の声):そのような無垢な目で 見つめられると
胸が ザワザワする...
虹色はたまらず愛の視線をかわして 直子に視線を移した
虹色は直子の顔を見て、
虹色:ん!・・・ お前・・
どこかで 我と会った事はないか?
直子:ありません...
⚡️<<<殺気>>>⚡️
虹色:👁 👁 そんなに 死に急ぐか!
一瞬で虹色の顔が鬼神の表情に変わり
大薙刀を右上段に振り上げた
薙刀を左に振れば、首が3つ飛ぶ 間合いである
再び・・ピーー・・ン・・チ!
敵の敵はやっぱり 敵? なのか・・
猫女の爪の耳が、イカ耳になっている
👈😄それを見て 愛が笑っていた
((((ブン!)))
目にも止まらぬ速さで
薙刀の切っ先が
右から左へと一回転した!
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★裁き
薙刀の切っ先が水平に右から左へと一回転し
虹色の身体も舞うように一回転して直子の前で止まった
天の声👆:旋風脚(せんぷうきゃく)
これは前後の敵に対する攻撃と防御が継いとなった
技であるが、一連の動作で敵味方を区別して間合いを
取り、敵だけを討ち取るのは超人の成せる技である
爪は自分の首と胴が付いているか心配で確かめると
愛の頭がちゃんと付いているか確かめている💦
愛:爪さん 痛いよ・・
虹色は何事も無かったかの様に、直子との話を続けた
虹色:その顔・・たしかに 見覚えがあるぞ
直子の前には虹色がいて、直子は何も知らないが
爪と愛からは何が起きたのか見えていた
虹色の隙をみて背後から青鬼(せいき)が襲いかかろうとしていたのだ
それが突如、虹色がくるりと薙刀を水平にはらったものだから
あわてて瞬間移動で薙刀の切っ先をかわして逃げたが...
少し移動した場所で現れた青鬼の上半身がズルリ..と、落ちて
下半身だけが青い血飛沫を上げながらしばらく走って 動かなくなった
なんと、あの青鬼が虹色の大薙刀の一太刀で絶命したのだ
爪:愛さん..いいかい...よく聞いて
神下 天女の近衛兵と言えば神下の頂点、天界の入口にあたる
桃源郷を任されるほどの「百万の手練れ」と聞く
この方は、その天女の近衛兵を指揮する隊長 神罰の虹色様だ
邪鬼の青鬼など虫けらを踏み潰したぐらいに造作も無い事...
猫女の爪の耳が、またイカ耳になっている
👈😄それを見て 愛がまた 笑っている
爪:我らの命など虫ケラ以下などと、言っても
分かる話でもないか...
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直子:私は奈落(ならく)にいるという 母の蜜子(みつこ)に会いに
来たのです。
この二人は、私の親友と守り神なので、ここまで来ましたが
全ては私が悪いのです
虹色:なに、他にも生きた人間がこの地獄の果てにおると申すか!
生きていればよいが、鬼や魑魅魍魎らが肉体を蹂躙し食らった
としたら、味をしめた魔物が界層を超えて人間界に溢れ出す
事になる
これは 捨ておけぬな… しかし奈落は一つの宇宙じゃ
お前の母に辿り着くアテはあるのか?
直子は餓鬼(がき)の列を指差して
直子:この列の先に母がいると、先ほどの青鬼に殺された
操鬼(そうき)が言っていました
餓鬼の列は奈落の地平線の彼方まで続いていた
虹色:そうか、そう言うことなら・・
ソナタらと同道調査して、裁きはその後にしよう
界層の治安が第一が、
我の優先事項でもあるからな...
愛:うわ~~っ 虹色さんが一緒だと100人力
いや、1兆力だわ、ありがとう~~っ!❤️
虹色:これ、娘、抱きつくんじゃない💦
わ、我は神罰である、 聞いとるか…神下じゃ
良いか... 恐れ崇める存在なのじゃ
だから… 離れなさい💦
虹色にとって初めての人間との接近遭遇は新鮮で心地良いもので
あったようだ
爪:何も知らぬという事は恐ろしいことよ...
我らは虎の傍を歩く虫ケラなのだ
猫女の爪の耳が、またイカ耳になっているが...
〜つづく〜