前回までのお話し

 

~妄想天国~ 直子 その20 ☆=カルチャーショック=☆

https://ameblo.jp/sigenohisasi2019a/entry-12709436362.html

 

 

☆吉祥寺邸にて

 

お手伝いさんに一階のリビングで待つようにと言われたが

 

四人:これが リビング・・?

 

この屋敷のリビングには、食事のできるオープンキッチンや

お店のようなカウンターバーにトレーニング器具のエリア、

ビリヤード台のあるエリア、他にも色々な遊具のエリアなどが

完備されていて、まるでホテルの吹抜けのラウンジのようで

 

しかもリビングを中心にして、すべてが配置されている

 

ワンダーランドであった!

 

~妄想天国~  直子 その21と もだちの条件

 

夕食を終えて帰る頃には、4台のタクシーが並んでいた。

 

夫妻:直子が元気になりましたら、皆さん遊びに来て下さい

 

四人:はい、ありがとうございますご馳走様でした

 

 

それぞれがタクシーに乗り込んで帰ろうとした時だった

 

黒い高級車が屋敷を警備する人の静止を無視して、強引に玄関前に

停車すると男が降りてきて、吉祥寺夫妻に走りよった

 

警備が夫妻の前に立ちはだかり、男は一瞬で取り押さえられたが

男は土下座をすると、一心不乱に何度も頭を下げている

 

どうやら 暴漢では無いようだ…

 

松竹梅トリオが、あの人見たことあるわ、何かと黒い噂で

話題の黒田建設の取締役、黒田金一(くろだかねいち)だわ

 

黒田本家の当主で、麗華のお父さんよ

 

愛:あれが麗華のお父さんか…

 

 

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直子の母:明美が いいからいいから と手を振っているので

     四人は吉祥寺邸を後にした。

 

黒田家はこの地域一帯を仕切っている建設業者で政治家も

抱え込んで強引な地上げをしていると悪い噂がある

一癖も二癖もある元ヤクザの土豪である。

 

そんな男が、あの気さくで穏和そうな直子のお父さんに

土下座をして何度も頭を下げていた

 

愛は帰るタクシーの中で

 

私は吉祥寺先輩の いや、吉祥寺直子の

友人として、相応しい人間なのだろうか…

 

今回のことで、私は吉祥寺直子について、何も知らなすぎた

松竹梅トリオがいなければ、どうなっていたわからない…

 

私が 一番の友達などと、浮かれていた自分がとても

恥ずかしく思える

 

もっと、しっかりしないと…

 

 

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☆花咲生花店の朝

 

花咲の母:愛~っ、配達で学院の前を通るからトラック

     乗っけて行こうか

 

愛:大丈夫、歩いて行くから

 

母:わかった、車には気をつけてね~っ

 

これは父を交通事故で亡くしてからの母の口癖である

 

愛にしてみれば、毎朝出かける時の「耳にタコ」みたいな

母との会話であるが

 

もし、吉祥寺先輩との出会いがなければ 私も父親と同様に

交通事故で命を落としていたかもしれないのだ

 

なのに、吉祥寺先輩の身にあんなことが起きる前に 私は何も

出来なかった、そんな無力な自分に失望し 腹立たしくも思う

 

 

 

 

吉祥寺先輩のお母さんの話では、あれからずっと先輩は眠り

続けているらしい

 

もう1ヵ月になる…

 

やっぱり、あんなひどい目にあったのだから、

そう簡単に立ち直れるものではない

 

そんな事を考えながら… 

 

学院に向かう、愛の憂鬱な朝が続いていた

 

 

☆うるうるが止まらない

 

藍染女学院の正門が見えてきたが 愛の足取りは重い…

 

学院の正門の前で、後ろから肩をポンと叩かれ、

振り返ると松竹梅トリオの梅田が満面の笑顔で

 

梅田:おはよう~ス

 

愛:あっ、おはよう

 

その後に 松下と竹内がいて、手を振りながらチェ~ス

 

愛:おはようございます

 

あの事件を境にして愛と松竹梅トリオの仲はぐんと縮まっていた

 

愛は立ち止まり 大きくため息をついた

やっぱり、何かが足りない…

 

 

 

 

 

愛:吉祥寺先輩に会いたい…   

 

すると・・

 

😀「ここに いるよ」  

 

そんな、思いが 伝わってきて

 

突然、後ろから (((ぎゅ~っ)))と、

抱きしめられた

 

愛:この感じ、この香りは・・!

 

 

☆☆😃おはよう 愛☆☆

 

振り返ると、吉祥寺 直子が立っていた

 

 

長い黒髪をバッサリとショートカットにして

もう牛乳瓶の底のようなメガネもしていない

 

それに前よりも背が伸びたような…

 

一段と綺麗になった

=オーラ=

全快の 直子が笑っているではないか!

 

 

 

 

愛:😭だ、だめだ・・ 

    何故か、涙が溢れ出して 止まらない… 

 

 

直子は愛の前を行く 松竹梅トリオも、

一人一人、順に(((ぎゅ~っ)))と抱きしめると

 

 

☆☆みんな、また後でね~☆☆

 

☆☆早くしないと 遅刻するよ~☆☆

 

と、爽やかな朝の風のように 行ってしまった。

 

 

 

松竹梅:きゃ〜〜っ!

    吉祥寺様がギュッと、してくれた~っ♪

 

    見た見たぁ~〜っ❤️

    も~~っ、スーパーモデルじゃん!

 

大騒ぎである

 

彼女らも直子の友人として、認められた瞬間であった

 

一ヶ月ぶりの直子の再会であった…

 

その日は涙と鼻水が止まらない愛が、席に座っているので

教室の周りを騒つかせる朝の授業となった

 

 

和楽器バンド / 「オキノタユウ」

https://www.youtube.com/watch?v=WSUGASFlypY

 

 

☆秋の気配が漂いだした季節に

 

まだまだ晴天の日の日差しは強く学院内にある施設、

通称「鉄火場」の焼ける金属製のテーブルと椅子は

学院の皆が敬遠する場所である。

 

お昼休みにその場に集う「変わり者ら」がいる

吉祥寺直子、花咲愛、竹下、松下、梅田の五人である。

 

これまでと少し変わったことがある

それは、色とりどりのパラソルが4つ開いている事だ

 

          ひとまず完

 

 

~妄想天国~  直子    

 

BABYMETAL - メギツネ 

https://www.youtube.com/watch?v=cK3NMZAUKGw&list=RDyIVRs6YSbOM&index=2

 

 

 

余談〜

 

都合の良い知り合いは、友人ではない

 

友人とは、言いたいことが 言い合える中である

 

親友は家族ではないが 長い人生を

共に刻むことができる 素晴らしい相手でもある

 

それ以上は望むまい・・   

 

なぜなら、さよならだけが 人生なのだから