指宿菜の花マラソン その8 | SHIGEMAGAZINE

指宿菜の花マラソン その8

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とうとうゴールの眩い明かりが見えてきた。

あと、1キロを切ったみたいだ、
もう少し歩けばみんなが待っている競技場!!

さぁ、もうくたびれ果てている足もなんだか前に進む

なんだろう、やっぱゴールが見えてくると
本当に感無量になる。

走り終わってもこんな時間まで待っていてくれるみんなに
早く会いたい。

さっきまで凍えていたはずなのに
なんか寒さも感じない。

心がポッポしてる。

今まで頑張ってよかった。
まだ、ゴールもしてないけど
本当にそう思える、
そう思いながら歩いているだけで
本当に幸福で痛みが消える。

だんだん明かりが近づいてきた。

今大会、ほぼラストでのゴールが俺になりそうな空気で

ほとんどの大会に用意してあった物はすでに片付けられている。

やっとの思いでトラックに入ると
仲間のみんなからの応援の声!!

ちょ~嬉しいっす!!


トラックの入り口で出迎えてくれたのは
仲間だけじゃなくて

時間が書いてある
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この掲示板

なんと、10時間超えていました。。。。

辛いはずだ・・・

せっかくだから記念撮影して、
さて、ゴールに向かう!!
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あと本当に少し

なんか感動です。

感動だ~って歩いてたら、
どうも、さっきの時間の掲示板は早々と片付けられて撤収

わぁ~、よかったギリギリ時間と記念撮影できて(*^_^*)

てな感じで、そんなことを思えるぐらい、
この最後の400mトラックは辛くない。

みんなからの声援を受けて、
気持ちよく最後くらい走りたいけど

やっぱり走れはしない。

早歩きもできはしない。

でも、今、こうやって歩けているだけで幸せです。
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みんなありがとう。

なんか、ホント嬉しいです。

そうして、とうとうゴールの瞬間
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終わった。

終わった。。。

終わった。。。。。

なんでこんなに頑張ったのか、
今となっては分からないけど

とにかく、終わった。。。。。。。

やり遂げた。

感無量。
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早く休みたい。

でも、休んだらもう、身体が痛くて立てないだろうな・・・

こりゃゴールして感無量だけど
座っても動けなくなるだろうから、
このまま移動だ!!!

しょうがない。

これが現実だ。

そう、人生に休んでいる暇はない。

やっとの思いで、タクシーに乗ろうとするけど、
足がそこ5cmも上がらないからタクシーに乗れない・・・

そこで、しょうがないからみんなに抱きかかえられて
タクシーに乗り込み

もちろん降りるときも抱きかかえられて降りて

本当に多くの人に迷惑かけちゃった。。。。

もちろん、その後も僕は一人で生活ができないありさま・・・

情けないっす。。。

ゴールはしたけど、その後がボロボロ

だって、身体が動かないだもん。。。。

いやぁ~、本当に疲れ果てた。

俺、今回、思ったこと
まずは、やっぱ練習した方が良いな!!

それから、35キロ地点、俺あそこでコータロー兄貴を
置いて行ったのはダメだったな。

やっぱ、最後まで一緒に歩くべきだった。

だって、最後まで頑張ってゴールしても、
仲間がいなくちゃ寂しい。

ゴールの気分も手放しで喜べない。

そんなんじゃゴールの意味も半減だ

あそこ(35キロ地点)からの孤独の辛さは俺が一番知っている。
次回は一番辛い時に一緒にいれる仲間になれたら良いな~

俺自身、あそこ(39キロ地点)で応援隊が来なかったら
ゴールできたかわからないし
やっぱ、人は人に支えられて生きている・・・。

俺、やっぱ人が大好きだ!!!

多くの人たちと笑ったり怒ったり、
甘えたり、叱られたり、寄りかかったり支えたりして生きていきたい。

いきなりのわけわからない挑戦だったけど
本当に良い経験になりました。

明日から、この経験がまた僕を救ってくれることでしょう。

この経験に感謝を込めて

『ありがとう』



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