第1話:迷走する日々

1999年、初春。高野は大学を卒業し、まだ何も決まっていない自分の未来に苛立ちを覚えながら、日々を過ごしていた。周囲では就職活動に必死に取り組む同級生たちの話があちこちから聞こえ、それを横目に見ながら、高野は内心で彼らを軽蔑していた。

「また100社落ちたとか言ってるよ、あいつ」
「そんなに必死になってどうするんだろうね」
そんな風に、他人の苦労を他人事のように思いながら、彼は「就職活動」なるものに取り組んでいるふりをしていた。

大手企業の説明会に参加し、一次面接を受けることはあったが、二次面接に進んでも興味を持てなかった。だいたい、どんな会社でも構わない。面接に行って、なんとなく受け答えをし、無理にでも「興味があります」と言っておけば、その場はうまくいく。だが、内心では次のステップに進むことなど考えていなかった。

「まあ、行かなくてもいいか。面接はもう面倒だし」

結局、高野は二次面接の約束をドタキャンし、そのまま就職活動を打ち切った。どこかで、あの面接を通過しても、きっとつまらない仕事に従事するだけだろうと予感していたから、どうせなら行動しないほうが楽だとさえ思っていた。

そのまま、大学を卒業し、結局どこにも就職しなかった。社会人としての一歩を踏み出すことなく、気づけばもう二年が経っていた。

アルバイトをしていたレストランでは、若いスタッフが次々に入ってきて、そして去っていった。最初は同じ年齢のスタッフと一緒に働いていたが、そのうち、後輩がどんどん増えていき、気づけば自分が一番年上のアルバイトになっていた。

「もう、何やってんだろうな、俺…」

そんな思いが頭をよぎることが増えていった。新しい新人が入るたびに、ちょっとずつ取り残されていく感覚が強まる。社会から、時代から、遠ざけられているような気がしてならなかった。

ある日、シフトを終えた高野は、店の裏手で煙草を吸いながら空を見上げた。やりたくてやったわけではない、ただ「なんとなく」でここまで来てしまった。たまに、若いアルバイトの顔を見ては、ちょっとした焦燥感に駆られる。

「お前らは、どうせすぐに就職していくんだろうな…」
でも、どうしてもその先にある未来に踏み出す気力が湧かなかった。

時間は流れ、やがて周囲の人々が新たなステージへと進んでいく。友達はみんな、社会人としてしっかりとした道を歩んでいるように見えた。そんな中、いまだにアルバイトを続けている自分がいる。どこかで自分を誤魔化し、現実から目を背ける日々。アルバイト先でも、新しい若い人たちが入ってくるたびに、ちょっとした焦りと共に、自分がどんどん遅れを取っているような気がしてくる。

ある晩、同じように何も変わらぬ生活を送る友人たちと居酒屋で飲んでいた。彼らも、どこかで自分と似たような感情を抱えているようだったが、言うことは立派だ。

「俺、もうすぐ音楽で食べていけるんじゃないかと思ってるんだよね」
「絵を描くのって、やっぱり面白いよな。そろそろ仕事になるかもしれないし」
そんな話をしているうちに、高野はその場が苦痛になってきた。

音楽を作らないミュージシャン。絵を描かない画家。彼らの言葉が空虚で、ただ耳に残るだけだった。何もしていないのに、どうしてそんなに自信満々でいられるのだろう。

高野は無言でビールを飲み干す。

その夜、家に帰った高野は、財布の中を見て愕然とした。アルバイト代でちょっとした余裕を持とうとしていたが、ついパチンコでそのほとんどを使い果たしてしまったからだ。

「金がほしい…」
「なんで、いつもこうなんだ…」
そう呟きながら、ソファに横になり、天井を見つめる。何をしても、何を考えても、何も変わらない。未来を切り開こうとする気力が、どこかに消えてしまったようだった。

そして高野は気づく。ほんの少しの一歩を踏み出すだけで、何かが変わるはずなのに、その一歩を踏み出せないことが、すべての原因だと。

「でも、どうすればいいんだろう…」

その一歩が、なかなか踏み出せない。

 

(続く)

 

※chatGPTでいろいろと条件を入れて、小説を作ってみました。

ちょっと連絡小説みたいな感じで作っていこうと思います。

 

この物語は、完全な創作によって生み出されたフィクションです。登場人物や設定は現実のものとは一切関係なく、作者の独自の想像によるものです。現実世界の出来事や人物と混同されることがないようご留意ください。