グリーンアカデミー・カントリークラブ | ゴルフ場探訪記 in 福島

ゴルフ場探訪記 in 福島

震災と原発事故で大きな打撃を受けた福島県のゴルフ場、様々な歩みを体験リポートする。

グリーンアカデミーカントリークラブ

福島県石川郡石川町にある。磐越自動車道の小野ICを経由して平田西ICから車で8分。
かつては日本プロゴルフマッチプレー選手権の舞台になったコースである。

1988年から1990年まで3回開催された。ゆったりとしたレイアウトに美しい池がからむ。プロのトーナメントが開催された風格が感じられる。

輝かしい実績を持つゴルフ場だが、運営していた日東興業グループの経営破綻にともない、民事再生による立て直しが図られた。
2003年に再生計画案が認められ再出発、外資のゴールドマンサックスグループの傘下となった。

その後、アコーディア・ゴルフを経て2012年3月から化粧品などを販売しているピエラレジェンヌに株式譲渡された。

2013年11月15日、クラブハウスに到着、車からキャディバックを降ろし、ハウスまで運ぶのはセルフであった。ウィークディのためか、経費削減の徹底ぶりを思わざる得ない。
プロのトーナメント開催の時代にプレーをした経験が頭の片隅に残っているだけに、この環境の変化にはいささか戸惑いを感じる。変わらないのは広々としたコースにホール沿いいっぱい広がる池などの雄大な景観だ。


巨匠
このコースを攻略するには明確な意思が必要だ。池越えの2打目、ここで池の手前に刻むか、2オン狙いでいくのか、判断に迷うケースに遭遇する。

巨匠は刻む、粋人は過信して池ポチャ、名人は池を避けようとしてコントロールミス。

ゴルフとは理想と現実のギャップをいかに少なくするかを競うスポーツなのかもしれない。

グリーンアカデミー
かつてプロトーナメントが行われた舞台に立ち、プロの気分で真似ては見たが、ボールはそんな思いを無視するかのようにそっぽを向いていくのであった。
誰かが言っていた。「プロの真似、真似をするほど、遅くなり」納得の名言だ。