亡父の本棚にはさまざまなジャンルの本が残されているのですが。

ベストセラーの誰でも持っていそうな本とか、後で読んでみようかなァと思える本とか、古いビジネス書で今じゃもう状況が違うよ的な本とか、どうすればいいのか一目でわかるものはいいんですよ。捨てるにしろ残すにしろ自分の本と同じ方法で整理すればいいから。

 

難題は、専門書なんです。しかも本棚のほとんどを占めています。

父は生前、著述業というか、とある分野の専門家だったので、その関連資料的な本がそれはもういっぱいある。そしてある意味マニアックすぎて私も含めて残された家族には

それらの価値がさっぱりわからないんです。「なんかコレ、立派で高そうな本だけど」「有名な人の初版本だから貴重なんじゃ?」「友人のサイン本なのでは」などと内容に関する価値判断もできないまま放置している状態が続いてます。

 

一冊ずつ地道に調べるのか、いっその事その道の専門家(古書店の人)にまとめて引き取ってもらうべきなのか、その場合どこに依頼すれば目利きの人に来てもらえるのか、父が大事にしていた本を、売れる売れないで簡単に処分してしまってもいいのか、だからと言って放置して部屋ひとつまるごといつまでも資料置場のままにしておくのか、ふんぎりがつかなくて未だに思い切った行動には移せていないのでした。