お片づけ関連の本とかって「読んでしまった本、読んでないけどこの先も読まないであろう本は捨てましょう」とか判で押したようなアドバイスだったり、「処分して5冊にしたら、本棚もスッキリ」という誇らしげな部屋写真が掲載されてたりしますよね。

しかもその手の本の捨てアドバイスの大半は、洋服かオシャレ小物かせいぜいが台所用品にさかれていて、本に関する部分は少しだけ。とにかく洋服さえ処分しちゃえば素晴らしい明日が目前に。なカンジ(あきらかなゴミとかはそれ以前に消え失せてる前提で)。

おそらく「洋服よりも圧倒的に本が多い場合のお片づけマニュアル」なんてのは需要がほとんどないのかもしれません。なぜならそこまで本好きな人間はそもそも本捨てようなんて思わないから。なんか事情があってやむをえず捨てる人は、捨てるかどうか悩むという段階を踏まないので背中を押してくれる的な助言はいらないでしょうし。

が、「別に捨てる必要はないし捨てたくもないけどそれじゃ部屋スッキリ作戦は成功しない」といった中途半端な動機の場合、どうしても捨てるモチベーションをあげるために第三者の意見が欲しかったりするんですよ。なので「モノを捨てましょう」的な本をみつけるとたいがい買ってしまいますよ(……ほら、本好きだから)そしてアドバイスに従って洋服を捨て、キッチン小物を捨て……本は減らないどころかむしろ増えるというループ。

本は、食品みたいに食べれば無くなったりほっといたら腐ったり、洋服みたいに流行遅れやら体型に合わないやら汚れが落ちないやらといった見た目での処分理由が通用しないので、なんか他に決定打をみつけるしかないんですよね。