ブログの更新ない間も
体調よいときは読書してました
(。・ω・。)

『シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略』
洞田貫 晋一朗(どうだぬき・しんいちろう)著
翔泳社  1600円

著者は 森美術館の企画・運営、広報などを経て、
この本が発行された時点では
同美術館のマーケティングを
ご担当されています


森美術館といえば
東京でも屈指の人気美術館ですが

なんと 2018年の企画展では
「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」入場者数が国内第1位
「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」入場者数が国内第2位
という ブチ上げまくりアップ な
記録を叩き出しております

※レアンドロ・エルリッヒ と聞いて
ピンとこない方…(・∀・)
あの、あれです
金沢21世紀美術館の《スイミング・プール》の作者さん
なんですよ


この2つの企画展は 会期が長かったので、
まーー ほかの館の企画展と
単純比較は出来ないと思いますが
たしかに当時盛り上がってましたよね

それも SNS上 で!!

(・∀・)
わたし ツイッターしかやってないので
あれなんですが、
確か めっちゃタイムラインで
色んな写真まわってきたわ…


これからの 美術館マーケティング戦略、
特に デジタル インターネット
そして SNS における シェア(共有、拡散)が
重要なのは 言わずもがなグッド!

果たして担当者は どのように
美術館の情報を発信しているのか?
そこには どんな仕掛けが
隠されているのか??

気になって 本書を読みました


私が特に「いいな」と感じたところは、
著者いわく「安易なSNSキャンペーンはしない」
というところです

例を挙げると、フォロー&リツイートで
抽選で○○名様に商品をプレゼント!とかの
乱発です

これは 安売り広告の乱発にも
同じことが言えるのですが、
やりすぎると 美術館そのものが好きな人ではなく
割引やプレゼントが好きなだけの人 が
集まってしまうのです。

そのため 見かけではフォロワーが増えても
その大半は キャンペーン目当ての顧客で、
ほんとうに美術館を愛してくれる人とは
ちょっと 違うよね…ということに
なってしまいがち

得てして そういう
キャンペーン目当ての人たちは、
何となく で フォローしたアカウントも
用がなくなれば あっという間に
離れていきますガックリ

oh…\(・∀・)/

それでは あんまり意味がないし
発信する側とされる側、
双方の価値観が
マッチングしない状態って
お互いに不幸じゃんね(・ω・;)


まっ そういう 軽い動機で
フォローしてくれた人の中からでも、
熱心なファンになってくれる人は
いる かもしれないんですけどねパー

しぐ 個人的には、
やはり 情報を必要としてる人に
しっかりそれを届けるということ

美術や 美術史や 美術館が好きな人に
投稿を見てもらえること目

そのための努力 という観点で
勉強になるところだらけの本でしたグッド!


いまどきの美術館広報が
どんな工夫をしているか
興味ある人は是非読んでみてほしい

けっこう 人間として まっとうであることが
大事なんだなあ、
企業のSNSアカウントなんて
派手で華々しい仕事に思えていたけども



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