私も愛したキャラクターたち③ 宇宙刑事シャイダー 宇宙刑事アニー | sig-hatazawaのブログ

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映像監督・舞台演出・プロデューサー 畑澤和也の備忘録

気が付いたら半年放置状態でした。倉貫ソウゴ氏が代わりに連載してくれてるバタザワ監督高猛言集(笑)すら、久々の更新。ツイッターも更新するのを忘れる畑澤にブログ連載などやはり無理なのでは…と思っていた(今も思ってます)んですが、最近久々に大引っ越しをしまして、その際に古い写真がけっこうたくさん出て来たのです。

そう、所謂紙焼き。紙の写真。もういつから撮らなくなっただろう。「仮面天使ロゼッタ」の頃はたくさん撮っていた(ので大量に出て来た。若い!畑澤が(笑))「時空警察ヴェッカー」「時空警察ヴェッカーシグナ」の頃までは結構撮っていた。写真集やトレカなんかも出ていたしね。

主戦場が舞台に移った頃から、めっきり写真を撮らなくなった。舞台をはじめた初期の頃のは映像もないから、わずかにパンフレット等で思い出せるぐらい。記録に残らず、記憶にだけ残るのが舞台演劇だとも思っているからそれでいいのだけど。

前置きが長くなりすぎたけど、大量に発掘された写真の中に30年以上前のものもあった。まだ映像の仕事をする事になる事を夢は見ても夢以上ではなかった頃、これほどひどい現実はないと想像もしない(苦笑)高校生の頃の写真もある。

まだ個人情報関係が大雑把すぎた頃、ケイブンシャの大百科に載っていた(東映東京)撮影所の住所を頼りに京都から何度も上京した頃の写真。

まずは何より盟友である渡洋史の写真があるべきなのだけど、「宇宙刑事シャリバン」の頃の渡洋史の写真がどうしても見つからない。このリリィに抱かれて真っ赤になるシャリバンの写真しかない。本人に再会した時にあげたのかもしれない。↑の後ろに写っているヌードは村上潤さんだと思う。

アニメと違い、実際に「会いに行ける」(撮影所に会いに行ってはいけない)実写特撮ヒーロー(を演じる人たち)に会う事には、よりその世界観に没入出来る…自分もその世界の一員になった気がする魔力があった。

 

ようやく本題。宇宙刑事リリィは初めて実際に会った特撮ヒロイン(同じ日に王女キメラにも会っていて、そっちのインパクトの方が強い)であるが、当時の畑澤は伊賀電の方に夢中だった。リリィは今観てもカッコよく、戦うヒロインとしてアメコミの女性ヒーロー的な魅力がある。でも、明らかに伊賀電より年上であり、僕らにとってもお姉さんだった(だから何よ!?)。

そして翌年1984年…いや、これは1983年の末(冬コミの頃)だったかな。

はい。宇宙刑事アニーである。未だに本名が分からない(マウント星人には苗字はないのか?そもそもアニーは宇宙刑事名ではないのか?)。彼女のインパクトはもう絶大で、僕だけではなく同世代のファンを子供番組から「卒業」させずに、アニメファンをも巻き込んだ「特撮ヒロインブーム」を巻き起こした方である(ブーム自体は長く続かなかったけど)。

「シャイダー」放映前に「シャリバン」に会いに行ったつもりで会ってしまった、その頃は名前も知らない彼女。儚げな印象だった。しばらくして見た「テレビランドカラーグラフ」で彼女が新宇宙刑事アニーだと知る。

待ちに待ったギャバン&シャリバンの同時蒸着ももうどうでも良くて(なんて事はない、感動しました!)早く彼女が活躍する「宇宙刑事シャイダー」が観たかった。

たぶん「シャイダー」の1~5話ぐらいはビデオテープが擦り切れそうなぐらい観た(実際擦り切れた)。もちろん、パンチラをコマ送りでも観たさ(笑)。

志穂美悦子の2代目などと言われる事が(今も)多いが、ビジンダー・マリさんは唯一無二であり、前の記事にも書いた通り、別格中の別格である。森永奈緒美さんも唯一無二というか唯我独尊な存在であり、ファンはもとより、作り手であった上原正三先生や、雨宮慶太監督(この頃は監督ではない)を魅了しまくったようである(放映終了後に「アニーの大冒険」という本人による2次創作的な謎小説の連載があった)。

とにかく可愛かった。自分と同年代ぐらいだし、アクションが凄い、というか凄い事をやらされてる(出来ちゃう)可愛い子感がすごかった。

主役を食ったとも言われるが、アニー自身のキャラクターは主役を立てる昭和ヒロインそのもので、「アニーにおまかせ!」と活躍しても、必ず「助けて-‼シャイダー」となる展開だった。両親・妹どころか故郷の星ごと無くしており、地味目のお顔もあって、どことなく悲愴感もあり、好きにならない理由はなかった。

改めて発掘した写真を見て、本当に可愛い!と思った。この黄色い衣装になってからがやや不評(パンツも黄色くなったからか?)だけど、この頃の彼女はいろいろ吹っ切れたようにも見え、溌溂として元気で本当に可愛い。

放映前に初めてお会いしてからも何度かお会いした森永奈緒美さんはとてもシャイな印象で、ファンを避けているようにさえ見えた。

自分のような大人のファンが急増して追っかけ回されるようになっていた(僕は追っかけまわしてはいません、一応)から当然かもしれない。接客スキルはアイドルにはある程度必要だけど、本来女優さんには必要以上には要らないもの。

 

シャイダー=沢村大を演じた円谷浩さんが夭折された事もあって、正式な続編「next generation」でも、主役に変わって再登場した。白衣を着て年齢を重ねた彼女に、正直に言って往時の面影は無かった。あまり間隔を空けずに会っている渡洋史と違い、ざっと30年ぶりだったからか(沢村大(の写真)に「大」と呼びかけるのが一番の違和感だった)。試写会後に再会した森永奈緒美さんの所謂「塩対応」だけはあの頃と変わらなかった…。

 

DVDやblue-rayになる度に買ってはいるものの、何故か見返す気になれない「宇宙刑事シャイダー」。円谷浩さんの笑顔が切ない事もあるが、明るい作風だったのに何故か自分の中では暗い印象が拭えない。

決して明るくなかったあの頃の自分の青春を思い出すからに他ならない(もっともっと前、子供時代に観た作品は何10回も見返している)が、久々に開封した写真は、あの頃のいい思い出だけを蘇らせてくれた。

 

「シャイダー」の数年後にさらに薄幸なキャラ「ヘレン」として登場(やはり苗字が無い)した頃も何度も会いに行ったし、その他のヒロイン(を演じた人たち)の写真もたくさん出て来た。悉く2ショを撮ろうとぃている当時の畑澤を叱り飛ばしたい気持ちになりつつ、やはり紙に焼き付けられた思い出は、年数を経るほどいい思い出として昇華されていくのだな…と実感。

最後にこれも。くの一五人集改め「ギャル軍団」と呼ばれ、個別の名前すらなかった(数字で呼ばれていた)。改めて観ると、最新アイドル衣装ですね。このままデビューできそう!