【バタザワ監督★妄言録 ⑤】「ムクムクに抱かれて眠りたい!」(2019年) | sig-hatazawaのブログ

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映像監督・舞台演出・プロデューサー 畑澤和也の備忘録

2019年12月14・15日、東京ドームシティにて「TSUBURAYA CONVENNTION 2019」が開催。

 

このイベントは、東京フィルハーモニー交響楽団による生演奏、井上祐貴らイケメン主演俳優のトークLIVE、中沢新一氏と落合陽一による講演…と華やかな祭典。長年のウルトラファンであるバタザワも、当然のごとく会場に赴いた。

 

が、病的な方向音痴であるバタザワは、水道橋駅から、激しく道に迷ってしまった。

目と鼻の先の会場にたどり着くことさえ出来ない、己の方向感覚の無さを呪いながら彷徨うバタザワの目の前には、やがて「かいじゅうのすみか」という怪しげな看板が…。

 

「怪獣…だから、ここでいいよ…ね。」

何事にもアバウトなバタザワは、若干の不自然さを感じながらも、「かいじゅうのすみか」の会場に吸い込まれていった。

 

が、そこは、メイン会場とは別のVRアトラクションの会場だった。

眼前の壁面ではレッドキングやゴモラが猛々しい戦いを展開し、会場のど真ん中には、なぜか巨大なコアラのぬいぐるみが寝そべっていた。

闇の中で寝そべる巨大なコアラ像のシュールさに惹かれたバタザワは、恐る恐るコアラの腹にタッチ…。(コロナ前でOKだった。)

 

「え⁉︎ めちゃ手触りが良いじゃん⁉︎」

「このコアラ、自宅のベット代わりにしたい!!」

 

バタザワは、瞬時に、自宅への導入を検討。かなり本気で会場の係員に問い合わせし、困惑させたのだった。

 

このコアラの正体は、「ファイヤーマン」19話に登場するムクムク。ファイヤーマンと協力して原始怪獣を倒した、正義の宇宙怪獣である。

2019年、なぜか円谷プロが突然大プッシュして、グッズが多く製作された。

 

が、翌年、円谷の推しキャラの座は、「ウルトラマンZ」でブレークしたセブンガーにあっさり移行。

以降の円谷イベントで、ムクムクの姿を見ることはなくなり、「ムクムクに抱かれて眠りたい!」というバタザワの野望も、あえなく終了したのだった。

 

(文責:ねこ記者ソウゴ)