時空警察SIG‐Wecker the end of the beginning  | sig-hatazawaのブログ

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映像監督・舞台演出・プロデューサー 畑澤和也の備忘録

 

「時空警察シグ・ヴェッカー」は「時空警察シリーズ」としては約10年ぶりの中長編映画作品です。

「SIG‐Wecker」というタイトルはこれまでのシリーズを包括しつつ、新しい作品を!という事で近貞博プロデューサーが命名されました。

the end of the beginning はシリーズものの第1作とすべくつけたサブタイトルで、意味はそのままです。

「シグナリーズ2020」として企画していた(脚本を書き始めた頃は近貞氏と共に制作した「時空警察ヴェッカーシグナ」の直接続編として書いていた)が、時勢はコロナ禍に突入、いろいろな事が重なり、ヴェッカーシグナOGの出演が不可能になり、サブキャラクターとして登場していた新たなシグナ達、時空刑事キラリー&メイリ-を主役にした物語に書き改めた。彼女たちがカメオ出演する、という事で、舞台「時空警察シグレイダー 刻醒 エヴェイユ」の続編として企画していた「時空警察シグレイダー 彷徨 エトランジェ」(これもコロナ禍ですいぶん開催が伸びた)の脚本を執筆。あくまで映像企画が先で、その二人が舞台にゲスト出演、のつもりだったので、「エトランジェ」に劇中で、二人の物語(人物描写は殆どない。

「エトランジェ」終演後、長く企画自体が凍結していたが、8月頃に畑澤自身も起業して製作にも参加する、という事でやっと企画が動き始めた。ただし、舞台続編「時空警察シグレイダーエヴェリーヌ」を上演する(畑澤が作・演出をする)、という事が条件だった。「エヴェリーヌ」主要人物であるテリーも出すことになり、脚本をまた大きく変更、キラリー&メイリ-の話、というだけでなくテリーとそのお母さんの話にもなった。「エヴェリーヌ」の劇中に、それを匂わせる台詞も入れている。気が付いたらエミリオも出演していた。渡洋史主演!と発表され、事実、渡洋史演じる加藤洋輔とその宿敵時空覇王ギルガとの決着が元の脚本のクライマックスになっていたが、大幅に割愛され、ギルガの登場シーンが役ごと消えてしまった。でも、この物語はやはり貴石きさらかと蒼玉めいりが主役で間違いないと思うので、二人でクライマックスを迎える、という構成にして良かったと思う。キラリー&メイリ-には「エヴェリーヌ」にもゲスト出演してもらった。今度こそ、本当のゲスト出演だった。

撮影台本でも加藤洋輔は要所要所で活躍しているが、渡さんとはシリーズ続編・新作で「時空刑事エクスヴァーン」をやる事を新たな目標!と決めた。

しかし夏~秋にかけてコロナは更に猛威を奮うようになり、9月撮影のつもりでロケハンや撮影準備等を全て済ませ、クランクイン3日前という所で、撮影延期の判断が下された。

11月開催の「エヴェリーヌ」も開催が危ぶまれたが、どうにか(コロナと違う大ピンチはあったが)無事公演を終えられた。

ここからが大変。新たに撮影期間とされたのが「エヴェリーヌ」の公演が終わった約1週間後であった。

でも、中川梨花さんと前野えまさんには1年近く待たせた上で、やっとのクランクインとなったのだ。撮入前、撮影中、撮了後もやはりたいへんな事が続いた(これはまだここでは書かない)が、1年待ってもらった二人の為にも、たいへんな中集まってくれたスタッフ達のためにも、何としても撮り上げようと思った。1カット1カット精魂傾けて撮った、二人も(他の出演者達も)想像以上の気迫と表現力で演じてくれた。

4人が一堂に会する場面はない(!)がキラリー&メイリ-&テリー&エミリオ、そしてトレミーが全員揃う「新生シグナリーズ」が奇しくも現出していた。妄言(リブログした)は一応現実になった。さらに当初の企画からも発展で、過去のシリーズから、所謂レジェンドキャストが何人か登場してくれる事になった(まだ発表してない)。

ただし、この作品は撮影素材を撮り終えた(一部取り残している)だけで、まだ制作半ばである。編集し、音楽・効果が入って、何よりもお客さんにさらにリアルな現実になるように、あらゆることはするつもりですが、ぜひ皆さんの力を貸して頂きたい。

皆さんに、一人でも多く、一日も早く観て頂きたい!