文化庁が認定する

『選定技術保存保持者』


 以下、文化庁による説明文


「昭和50年の文化財保護法の改正によってこの制度が設けられ,文化財の保存のために欠くことのできない伝統的な技術または技能で保存の措置を講ずる必要があるものを,文部大臣は選定保存技術として選定し,その保持者及び保存団体を認定している。」

 

前のブログ記事の

機織りの杼を製作する職人さんは

この保持者の認定を受けており

我々の手切鑢(やすり)の先生も

11月に認定されます。

 

現在、認定されているのは70件。

11月に2件追加されて72件となる。

 

そのうちの31団体が一堂に会する

イベントが10月22・23日に

群馬県前橋市の

ヤマダグリーンドーム前橋で

開催されます。

 

http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/sentei_hozon/

 

私はこのイベントに

 伝統工芸木炭生産技術保存会の

メンバーとして参加します。


木炭にもいろいろあって

日本刀の鍛錬で使う炭は松炭。

その松炭の安定供給のために

活動している団体です。


お前は刀鍛冶じゃないのに

何の関係があるんじゃと

思ったあなた。


伝統工芸では、朴の木で作る朴炭や

桐の木で作る駿河炭で

金属や漆を研ぐ技法があるのです。


その朴炭や駿河炭を焼く職人さんが

絶滅の危機にあるんですね。


なので、この団体は朴炭や駿河炭も

焼いているのです。

そして焼いた朴炭や駿河炭で

実際に金属を研いでもらおうという

参加型体験をさせていただきます。

私はそのお手伝いで参加なのです。


せっかく行くのでついでに銘切りも

やっちゃおっかなーと思っています。


他に日本刀関連では

タタラ吹き製鋼法で

認定を受けている

日本美術刀剣保存協会も

参加します。


希少な職人の仕事を

一度に見ることができ

加えて、ほとんどのブースで

体験もできるという

夢のようなイベントなんです。

しかも入場無料で誰でも入れちゃう。


いちばん楽しみにしているのは

私かもしれない。