ハイサイ!こんにちわ!
シエスタ読谷広報担当です!


本日はガンバ大阪ファンに呼んでもらいたいコラム記事を発見したので、掲載しておきます!
長文なので、ガンバ大阪ファンの方のみ購読されるとよいでしょう!w

今シーズン、J2での戦いとなるガンバ大阪が長谷川健太新監督の下、始動した。

 最大の目標は、「復活」をクラブのスローガンに掲げているように、J1復帰である。だが、そのためにはこれまでの継続ではなく、新しい指揮官がどのくらいガンバを変えることができるかにかかってくる。それを成し遂げることができればJ2優勝はもちろん、J1昇格後もすぐに優勝争いできるチームにまで昇華させることができるはずだ。

 では、どうやってガンバを改革していくのだろうか。

 長谷川監督は、ある程度、清水エスパルス時代のやり方を踏襲していくはずなので、その6年間の足跡を探れば、ガンバでのチーム作りが見えてくるだろう。

 

すでに清水でも実績ある、守備陣の強化策。

 ガンバで最初にメスを入れることになるのは守備だろう。

 実は、エスパルスで監督になった時、最初に着手したのも守備のテコ入れだった。失点が多く、守備が脆弱だったからだ。そのため、まず最初に「失点を減らすのは、システムの問題ではなく、球際の強さ、カバーの仕方などに加え、個々がさぼらないことだ」と、根気強く選手に組織的な守備の重要性を説き、前線から積極的にプレッシングする守備を取り入れた。その甲斐あって、2年目には守備が機能し、失点数がリーグ2位と飛躍的に減少したのだ。

 おもしろいのは、その時とガンバの監督に就任した現状が似ているということだ。

 昨年のガンバは今野泰幸ら個々の能力が高いDFはいたが、最後までグループで守ることができず、守備のシステムが破綻していた。そのため65失点と札幌に次いで2番目に多い失点数となり、それがJ2降格の一因になった。

 今回もエスパルスの時と同様に、まずグループで守ることの意識付けを徹底し、新たな守備システムを取り入れ、守備の建て直しを図っていくことになる。

ガンバの“淡々”とした雰囲気を、新監督が打ち壊す!

 長谷川監督の“厳しさ”もガンバを大きく変えてくれそうだ。

 ガンバは、選手間の仲が非常に良い。チームカラーも主力である遠藤保仁ののんびりした雰囲気が浸透し、お互いに厳しく言い合うムードはない。選手も黙々とプレーするタイプが多く、クールに戦うことがチームスタイルになっていた。

 だが、長谷川監督は沈黙や“淡々”を良しとしない。エスパルス時代は、寡黙だった伊東輝悦に声を出すことと戦う姿勢を前面に出すことを要求し、淡々とプレーする他選手にもその姿勢を強引ともいえるほどに求めた。当初、選手は「怒られるから声を出していた」ということだったらしいが、それがやがて当たり前になり、コーチングの向上に繋がり、お互いをフォローし合えるチームになったのだ。
 

激しい練習で、まさに「鬼」と化す長谷川監督。

 練習も苛酷で三保の海岸を延々と走らせ、倒れたり、嘔吐する選手が続出したこともあった。練習に遅刻してきた選手を遠征メンバーから外したり、練習試合でさえも負けが許されない厳しさから選手に「鬼」と呼ばれたこともあった。

 だが、こうした厳しさこそ今のガンバに必要なものだ。

 昨年、残留争いをしていた時、選手は真剣にプレーしていたが、お互いに厳しく要求し合ったり表立ってファイトする姿勢は見られなかった。仲が良いガンバの良さを残しつつ、長谷川監督が厳しさというエッセンスを加え、戦う集団に仕立てることができれば、ガンバはチームとしての強みをさらに増すだろう。

公平な完全実力主義で一気に若返りを図る可能性も!?

 また、世代交代の推進と新しい人材の登用も期待される。

 エスパルス時代、長谷川監督がチーム作りの軸に置いたのは、実績やネームバリューにとらわれずに、ピッチ上で結果を出している選手を起用するなど、常に選手を公平に見ることだった。実際、伊東輝などのベテラン勢と同じように青山直晃、枝村匠馬ら当時、入団したばかりの10代の若手を積極的に起用し、同時に世代交代を推し進めた。その結果、就任1年目は残留争いで苦しんだが、2年目は若手が中心となって、一気に4位にまでチームを押し上げることに成功したのである。

 ここ数年、ガンバのレギュラーは、ほぼ固定化され、主力との実力差もあったとはいえ、若手にチャンスがなかなか巡ってこなかった。それゆえチームは高齢化し、若い選手がどんどんチームから離れていく空洞化現象が起きていた。今シーズンは、頑張れば若手にもチャンスが与えられる可能性が高くなる。そこから若手が1人でも2人でも出てくれば、チーム力の底上げに繋がっていく。それは、これまで遅れていた世代交代を推し進める絶好の機会にもなるだろう。

 これらの改革を推進して行くことが期待される中、長谷川監督は、どんなサッカーを見せてくれるのだろうか。

「点が入らないサッカーはつまらない」

 エスパルス時代、長谷川監督は、そう言い続けてきた。裏を返せば、点を取るサッカーが目指すサッカーであるということだ。

ガンバのお家芸“攻撃的サッカー”も長谷川監督好み。

 幸い、ガンバのスタイルである攻撃的サッカーは、監督の志向と合致している。しかも、それを実現してくれるだろう遠藤、今野の日本代表選手に加え、レアンドロ、二川孝広、倉田秋、明神智和、家長昭博ら主力選手もほぼ残留し、J1でも戦えるだけの戦力を保持出来ている。

 ポゼッションを軸としたサッカーに大きな変化はないだろうが、恐らくエスパルス時代、戦術の核としたファーストブレイク、いわゆる前線からプレスをかけてボールを奪ったら素早く攻める戦い方も取り入れていくだろう。理想論で語ってしまうならば……バルセロナのポゼッションサッカーとレアル・マドリーの高速カウンターサッカーの両輪を戦術的な柱としたいのではないだろうか。そうして戦術的な幅と余裕を持たせることができれば、初めて戦うJ2でも臨機応変に対処していけるはずだ。

 

J2で勝つだけでなく「新しいガンバ」を生み出す勢いが必要だ!

 もちろん、サッカーはやってみないと分からない。いくら戦力が充実してても勝てないことはある。それは、ガンバ自身が昨年、嫌というほど経験している。その苦しさは長谷川監督自身も経験している。清水への監督就任1年目は開幕から6試合まで勝ち星を挙げることが出来なかった。普通の監督なら自信が揺らぐところだが、長谷川監督は周囲の雑音に惑わされることなく、我慢し、自分のやり方を貫いた。これは、チームを改革していく指揮官にとって必要な素養でもある。

 遠藤ら代表選手が不在時、どうしのいでいくか、引かれた相手をどう崩すのか等々、不安な要素もある。だが、今シーズンはJ1復帰の目標を達成するのと同時に、新しいガンバのスタートにしなければならない。

 これまでガンバが遅れていた、あるいは手を付けてこなかった改革を断行し、健太カラーをより鮮明にしていけば、強いガンバを「復活」させることは十分、可能だ。そして、それは、ガンバ第2期黄金時代へとつづく礎となるに違いない。



長時間の購読ありがとうございました。
ガンバ大阪の復活を期待しましょう!

でわでわ。