ハイサイ!こんばんわ


シエスタ読谷広報担当です。


本日はシエスタ読谷の課題をバルセロナから学んで見たいと思います!


 


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昨シーズンの半ば頃だったろうか、「バルセロナの試合は退屈だ」という声が聞こえ始めた。どこが相手であっても同じ展開になるからだ。

 キックオフ後まもなくバルサがボールを持ち、パスを繋ぐ。

 相手のディフェンス網に穴が開いたところでゴールを決める。

 そして再びパスを廻し、タイミングを見計らって2点目、3点目……。

 このまま90分が終ってしまうため、ハラハラドキドキのダイナミックな試合が好きな人は落胆してしまう。

  


「ボールがなければ試合の主導権は握れない」


「ボールを持つことはバルサのサッカーの基盤であって、チームがどれだけ進化しても、そこだけは絶対に変わらない。なにしろバルサというクラブは8歳の子供たちにも決まったやりかたでサッカーをさせるんだ。ポジションがどうとかオートマティズムがどうとかいう前に哲学ありき。一番大事なのはボールであって、ボールがなければ試合の主導権は握れない。それどころかボールなしでは何もできないからね。

 相手チームに一方のサイドから逆サイドまでパスを繋がれ、こっちはボールを追いかけて走るなんてことになったら最悪。本当にきつい。だからバルサではまずボールを持つことを徹底し、それからポジションの取り方やカバーリングやサポートの仕方を磨いていく」

「守ることを目的にして守備をしていてはダメ」


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 試合の主役は選手でも監督でもなくボール。それをカンテラ出身者は幼いときに、他クラブから移籍してきた者はチーム加入後まっさきに教えられる。すると基になる考え方が一本化されるため、その後フォーメーションが変わっても、一時的な指示が与えられても、プレイに迷いは現れない。

「ボールがあるときは11人全員が自分の仕事をするから、何もしなくてもチームに秩序が生まれる。ポジションの取り方だってボール次第。つまるところ、ゲームはボールが作るんだ。だからこそ一旦ボールを失ったら、できるだけ早く取り返さなきゃいけない。 では、どういう守備をすればいいのか。大事なのは守ることを目的にして守備をしていてはダメだってこと。バルサは攻めるために守る。ゴールを決めたいから敵のボールを奪い取りに行くんだ」

 そのためにグアルディオラは複数の選手のポジションをワンセットにしてパターン化し、どんなときもこれを崩さないようチームに言い聞かせた。

 

攻撃と守備の効率を同時に高める最良の手段であり、彼らのサッカーがつまらなくなる理由でもある。



バルサはなぜ速攻を仕掛けないのか?

 たとえば自陣で敵ボールを奪ったとする。その選手や味方の誰かの前が大きく開いていても、現在のバルサは基本的に速攻は仕掛けない。選手の位置関係が乱れるのを避けるためだ。代わりに、シャビやブスケッツを中心にして短いパスを横に後ろに何度も繋ぎ、たっぷり時間をかけながら、皆で揃って上がって行く。速い展開を望む人には退屈に映る過程である。

 だが、こうすることでバルサは敵陣内に網を広げられる。誰かがどこかでボールを失っても、次の瞬間複数の選手で相手を囲み、ボールを奪い返し、その地点から攻撃を再開できる。

「カギは仲間同士が離れないこと。だからパスを出すときは10mのものを1本より、3mのものを数本繋いだ方がいい。その間に、それぞれが然るべきポジションを取ることができるからね。そして全員が広がって、ピッチの全区画をカバーしたら、後はボールが勝手に繋がれていくんだ。そうしたら相手は絶望的な気持ちになるだろう。

 でも反対に、長いパスを通そうとしてカットされたら、皆がポジションから外れている間にカウンターを喰らいかねない」



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現在シエスタ読谷に足りないのはこのバルセロナのようにボールを大事に保持したまま主導権を握る攻め方じゃないでしょうか・・・!実際おととしのクラブ選手権九州大会や全国大会で戦った格上の相手(福岡代表や高知代表)に対しては無理せずにボールを保持し主導権を握る場面がみられることはありました。しかし、相手が格下、あるいは同等レベルになると、とにかく早くゴールラッシュにもっていこうと攻め急ぎ、何でもない場面でカウンターを喰らって失点するという恥ずかしい場面も見られたのが現状です。

2012年シーズンが幕開けする前に練習試合等でこのポゼッションサッカーを徹底して身につけなくてはならないのではないでしょうか。


でわでわ。