岡村孝子インタビュー全編 Page02
——『銀色の少女』の制作は、どんなふうに進んでいったんですか?
岡村 まず私が3曲書いて、それをさださんにお渡ししたんです。「この中から好きなものに歌詞を付けていただけますか?」って。
——ものすごく強い歌詞ですよね。老い、介護、痴呆というシリアスなテーマがはっきりと描かれてて。
岡村 さださん自身、「曖昧な言い方をすると(歌詞の内容が)ぼけちゃうから、これからはもっと、言いたいことをストレートに書きたい」ということを言ってて。『銀色の少女』は、まさにそういう詞ですよね。レコーディングでも、詞の世界を壊さないように歌うことで必死でした。何テイクも何テイクも、ただただ一生懸命に歌って…。それを自分で聴いてるとき、初めて歌詞の内容が入ってきたような気がしたんです。聴き返すたびに(歌詞の)違う部分がひっかかってきて、すごく深い歌詞だなって思いました。
——すべての人に関係してくるテーマですよね。
岡村 そう、いつかは誰でも体験することだし、誰も無関係ではいられないわけで。あと、私から(さださんに)お願いしたことがって、それに対するメッセージなのかなとも思いました。
——“お願いしたこと”というのは?
岡村 さださん世代の方って、きらきら活躍されてる方がすごく多いし、さらに先輩である団塊の世代の方も、骨太に活躍されてて。私はといえば——男女雇用機会均等法が施行された最初の年代なんですけど——エネルギーとかパワーはたくさん持ってるつもりなんだけど、どこに向かって歩いて行けばいいのかわからないっていう迷いがあったんですよね。アルバムのレコーディングに入るときに「自分はどこに行くんだろう?」って思ったのも、そういうことですよね。だから、「こんな私を導いてください」っていうお願いをしたんです。『銀色の少女』を聞いていると、「自分の信じる道をまっすぐ歩いていけ」って背中を押してもらってる気持ちになるんですよね。もちろん、もっともっと深いものも含まれているんですが。ちなみにコーラスで参加してくれたハコ(加藤晴子/あみん時代のパートナー)は、2番にある「もしかして、あなたが私を忘れても」というところが響いたって言ってました。
——加藤晴子さんの参加は、岡村さんの希望だったんですか?
岡村 そうです。さださんに歌詞を書いてもらう前から、「次のアルバムで、いくつかコーラスをお願いしていいかな」って言ってて。以前、『天晴な青空』という曲でもハモってもらったんですけど、彼女の声質ってすごく明るくて、コーラスを入れてもらるとパーッと世界が広がっていくんですよね。エンジニアの人が「どっちの声かわからなくなる」っていうくらいに似てるんですけど、彼女の声が入ることで、ふぁっと明るくなるんですよ、響きが。今回は1本のマイクに向かってふたりで歌ったりもしました。そのときは歌いながら鳥肌が立ちましたね。
——お知らせ——
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<イベント日程> | |
【札幌】 | 7/27(木)18:30開場/19:00開演 札幌EDiT 100名様 |
【仙台】 | 7/28(金)18:30開場/19:00開演 せんだいメディアテーク 100名様 |
【福岡】 | 8/3(木)18:30開場/19:00開演 天神ROOMS 100名様 |
【東京】 | 8/5(土)14:30開場/15:00開演 アイビーホール青学会館 300名様 |
【名古屋】 | 8/9(水)18:30開場/19:00開演 マナハウス 4F・マナホール 200名様 |
【大阪】 | 8/10(木) 18:30開場/19:00開演 大阪スクールオブミュージック専門学校 200名様 |
※日程、会場はやむを得ず、変更となる場合がございます。
ご当選者のご招待状にその際には記載致します。予め、ご了承ください。
上記開場でのお問い合わせは一切受け付けておりません。
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