今日は前説でした。

まだまだ未熟だけど、

お客さんと、わ~きゃ~!言ったりするの楽しいなと思います。

皆さんありがとうございます。

本当に。


私、こうやって

青春を取り返してるのかもしれない…

と、思ったりしました。


昔、

大好きな鉄塔を一緒に見てくれる人が、

ミッキーだけだったのとか、ふと思い出しました。

ミッキーは犬です。

雑種だけど、秋田犬みたいにでかい犬で、

散歩に行くと幼い私は引きずられて転んで、よく血だらけになって帰ってきました。

ミッキーは縛られるのが大嫌いな芸術家肌でしたので、ユートピアを求めて何度か脱走してました。

でも、

お腹がすくと、ちゃんと帰ってくる現実的な一面も持ち合わせていました。


その日も、画家になる夢を捨てきれず、脱走を企てていたのだと思います。

塀を越えようとして、綱が変なんなったのでしょう。

『白鳥さん家の犬、首吊ってるよ!!』

と、早朝電話がかかってきたこともありました。


顔から火が出そうだったと、母は語っていました。





あれは、

庭に植えたイチゴがようやく真っ赤になってきた頃でした。


あの日、

私は初めての悲しみを知りました。


ミッキーが…

大好きなミッキーが…







イチゴを全部食っちまったのです。


私は泣き叫びました。

『ミッキー!ミッキーの、ばかるぅあぁあああ!!何個食ったんのよぉ!!』


私の問いに、生き生きした眼差しで『ワン!』と答えるミッキー。

1個って意味にもとれてイライラしました。

ミッキーマウスまで憎くなりそうな一日でした。



でもしかし、


犬って、


ほんとに…


いいもんですよね。


さよなら

さよなら


さよなラッツッ!!!