裏腹 | ザ・アンモナイトオフィシャルブログ Powered by Ameba

裏腹

最近よく
線路内に人が立ち入った為に
停車する電車


今朝も満員ラッシュの最中

いきなり電気が消えたかと思ったら急停車

「電車が急停車いたします」というアナウンスが流れた直後、2秒くらいで急停車

そんなタイミングでアナウンスされても心の準備は一才できてなかった上に


片手に荷物、片手に本を持っていた私は完全になぎ倒される

隣でつり革につかまってたカップルの女性が


「大丈夫ですか!?」と


私を引っ張って起こそうとしてくれて

「なんと美しい人」と感激しつつ

立ち上がり

完全に私が無防備だったせいで


逆に反対側で思い切りよりかかって潰してしまった人に

どんな顔して謝ったらいいやらと

振り返ってみたら


そこに倒れてたのは

マスクの下に子鹿のような瞳を見え隠れさせる青年



「すみません、本当にすみません」


と平謝りしたら

子鹿の瞳は嫌な色を少しも出さず


うん、うんとうなずいてくれたのです


え!


恋!



え!



これは恋が始まるお決まりパターン、王道パターンではありませぬか




駅に到着してから


あんな全体重かけてしまった仲だし


もう一度謝ろうかとか

いや、でもまじまじと自分を見られて幻滅されるのもな…

いや、でもやっぱり謝ろうか…

いや、いいよ、言えないよ言えない


何度も停車中に考えて一人ドキドキ

密室
密着
私のパーソナルエリアに入る距離

永遠とも感じる一時


満員電車も悪くないと初めて感じる甘い一時





やがて電車が動きだし、
いよいよ到着したその時、

即、背を向け反対側のドアに向かう彼


シャイだわ
シャイなのね

お互いに声をかけられないシャイ同士



やはり恋をしてしまうと


逆に冷たい対応になるっていうのが本音


まさにそれってやつなのね

今日も世界のどこかで


気になるアイツには、


わざとではなく
なんだかどうしても無愛想になってしまう男女がいるはず


それが本音ってやつなのかしらん



気になるアイツが冷たかったら



恋かもしれません



「今日は重い私を思いきり受けとめて下さりありがとうございました。あの女は私です。またお会いできたらいいですね。」

言えずにいた本音暴露



心、ウラハラよしこさん
心、朝から潤ったー