米西海岸旅行記その④ | siennaのブログ 〜羽生君応援ブログ〜

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羽生結弦選手の現役時代をリアルタイムで体験できる幸運に心から感謝しつつ、彼のスケートのここが好きあそこが好きと書き連ね、ついでにフィギュアにも詳しくなろうと頑張る欧州住まいのブログ主です。

実は、アメリカから帰って、自分の中にちょっとした変化が起こりました。

どうも他人に対して今までよりオープンになってるようで^^
人との付き合いが楽に感じられるというか、いつでも誰にでも喋りかける気満々w
実は割と人付き合いに神経を使うシャイな人間なのですよ^^

この変化は、明らかにアメリカ旅行のおかげだと思います。

アメリカ人って、ウチとソトの区別なく初対面の人にもフランクに対応してくれます。
ただ、ハッキリ物を言わない相手を理解してやろうという気持ちは薄い気が…まあ、その話はまた別の機会に。
アメリカ人同士のお喋りを何気なく聞いていると、その人たちが旧知の仲なのか袖振り合っただけの間柄なのか、口調や態度からはちょっと判断できません。
両ケースで態度が変わらないから。

アメリカにはシャイな人っていないのかなーw
皆んなキャラが立っていて個性的。
自己表現が上手いだけでなく、相手も積極的に褒めて場を和ませることが上手なんですよね。

"Hi, how are you?"

スーパーのレジでもレストランでもホテルのレセプションでもどこでも第一声はこれ。
レジなんてお互いに数分だけの出会いなのに、必ず聞かれるんです。
それでも教科書通りに、

"Fine, thank you. And how are you?"

ってちゃんと答えて、しかも相手に聞き返すべきなのか、迷った挙句にアメリカ人のツイのフォロワーさんに聞いてみたら、やっぱりご丁寧にもそう返すらしい!

で、ちゃんと聞き返すと、そこから会話が始まったりして、結構楽しくなりました。

一番多くコミュニケートしたのはやはり、2時間ほども滞在するレストランのserverさんたち(waiter/waitressに代わりに使われる性差の無い表現です)。
いやー、チャーミングな人たちが多かった!

サンフランシスコのレストランでは、見るからにイタリアンなイケメンが、
"Buona serra, how are you today!?"
「ブオナ・セーラ、今日の気分はいかがですか?」
と、スイスでも聴きなれたイタリア訛りでご挨拶。
ワインを注文したあたりで、
"Where are you guys coming from?"
「どこからお越しですか?」
と、これまた滞在中どこでも必ず聞かれた定番の質問。
「スイスだよ。チューリヒの近く。」
そう答えた途端に、
"Oh, aber ich war mein ganzes Leben lang in XX!"
「え、僕はずっとXX(ドイツ・スイス国境近くのある街)で育ったんですよ!」と見事なドイツ語が返ってきてびっくり(゚∀゚)
ファミリービジネスを手伝うためにアメリカに移住してきたイタリアンというロマンチックな幻想がガラガラと崩れた瞬間だったなあ…(笑)
イタリア系ではあるんだろうけど、あのイタリア訛りは演出なのかしらん^^

同じくサンフランシスコの別のイタリアンレストラン。
若いサーバー君とひとしきりやりとりがあって、出身地を聞かれたので、明らかに英語が完璧でない彼の出身を問い返すと、「セルビア」だと言う。
道理でジョコビッチにそっくりだと思った!ww
実はスイスのドイツ語圏にはセルビアはじめ旧ユーゴスラビアからの移民が非常に多く、案の定、彼もスイスにいる自分の親戚の誰それの話をしてくれました。
支払いの時、セルビアでは職がない、是非アメリカで労働ビザが取れるように頑張りたいんだ、と話してくれた彼に、"I wish you luck!"と言った途端、表情がぱーっと明るくなって明らかに感激してくれたのが今でも忘れられません。異国できっと将来への不安な気持ちを抱えて頑張っているんだなあ。

セドーナのメキシカンレストランではハキハキとめっちゃかっこいいベリーショートの若くて綺麗なお姉ちゃんがお給仕してくれました。
打てば響くような仕事ぶり、受け答えも堂々と客を心地よくリードしてくれます。なぜみんな若いのにこんなに堂々としているのだ…
さて、最後に請求書にサービス向上のためのアンケートが添えてあるのを見つけた娘たち、迷わず
"Shelby(彼女の名前), you rock!"と書いていましたよ。シェルビーちゃん、見てくれたかな~(´∀`)

サンタモニカで本場顔負けのピザを出してくれるレストランはサーバー達が超イケメンの若者ばかり!私たちの担当になったのは親しみやすい感じのイケメン君。
料理やワインの説明も人懐っこい笑顔で親切丁寧、だけどイタリアンレストランにお勤めにしてはイタリアの食の一般的知識が不足していて、新米サーバーな感じはしました。
で、食事中も彼を遠目に見ながら、家族で「彼ってとっても学生っぽいから、ここはきっとアルバイトだよね。でもすごく感じがいいし賢そうだし、映画で学生役として使いたいくらいだね」なーんて盛り上がっていたのです。
そして最後、好奇心が募ってしまい、支払い時に思い切って「あなた、本業は学生なの?」と聞いてみたら、なんと、「いや、実は俳優です」と言うではないですか!w(゚ロ゚)w
カナダはヴァンクーバーから来たばかり、秋からこちらでアクターズスクールに通い始めるということ(それでも堂々と自分はアクターだと言い切っちゃう^^)。
学生役にぴったりね、という話をしてたんだよ、と内緒話をカミングアウトするととても喜んでいました。
"I wish you luck!"、彼にも声をかけたら、またまた表情が一変して本当に嬉しそうにお礼を言ってくれました。彼のフルネームもしっかり聞いたので、将来その名を聞くのを楽しみにしよう♪

一人だけ…、長女がサンフランシスコのzaraのレジで喋った係の若い女性は、長女がスイス出身だと知ると、自分はオーストリアから来ているけれど、もう故郷に帰りたい、友達に会いたいの…とドイツ語で言っていたそう…。夢を持ってアメリカに来たんだろうけど、うまく行かないこともあるよねえ…と、切ない気持ちになりました。

実は今スイスの私の友人の息子さんも、とあるアイスホッケーチームでポジションを得るために半年の猶予をお父さんから与えられ、単身カナダで一生懸命頑張っているところ。長女と一つしか違わない彼にもたくさんの幸運を祈りたいです!