皆さまこんばんわ!
 櫻井です^_^

「腰椎椎間板ヘルニア」
 皆様も、一度は耳にした事があるかもしれません。
 本日は椎間板の構造とこの腰椎椎間板ヘルニアの
 発症メカニズムについて少しお話し致します。

 まずは椎間板の構造です。
 椎間板と聞いて分からない方も多いと思います。
 イメージは脊柱(背骨)を形作っている椎骨と
 椎骨のある円板状の軟骨です。

 椎間板の役割は衝撃吸収です。
 椎間板は線維輪と随核に分かれています。

■髄核
プロテオグリカンによって肥厚したゲル状の物質です。
若年者では70~90%は水分で出来ています。
そのため、衝撃吸収としての機能を持ちます!
■線維輪
15~20層のコラーゲン線維の輪です。
大量のエラスチン蛋白を含有しており弾性に富みます。
最外層にはタイプⅠ・タイプⅡコラーゲンが豊富にあるため、円周方向の強度と柔軟性を高めます。
また、前縦靭帯、後縦靭帯、椎体終板をつなぐ役割も果たしています。

この最外層には椎間板優一の感覚神経が走行しています。血管も走行していますが、最外層にしかないため、再生力が低いです。

■椎体終板
 



比較的薄い軟骨性の蓋で椎体の上下面を覆っているものです。
椎体終板は椎体側と椎間板側で特徴が少し異なります。
椎体側:石灰化軟骨が多く。骨との連結が弱い部位です。weak lineとも呼ばれ、この部位に強い圧縮負荷が繰り返されると損傷することが多いです。また、髄核からプロテオグリカンゲルが流出する原因にもなります。

椎間板側:椎体と椎間板の接着剤としての機能を持ちます。

【腰椎椎間板への圧力】


これは腰椎の椎間板への圧力を表したグラフです。

立位を基準(100%)として様々な姿勢で、腰椎の椎間板への圧力変化を比較しています。

このグラフから分かる事は
①椎間板内圧は体の前方で物を持つとき、特に前屈位で強くなる。
②膝伸展位で荷物の持ち上げるよりも、膝屈曲位の荷物の持ち上げた方が椎間板内圧が低い。
③座位時、体幹を前傾させた方が椎間板内圧が高くなる。

これらが腰椎椎間板変性症を予防するポイントになるのです。

 

【加齢に伴う椎間板の変性】
加齢により椎体終板の透過性低下、石灰化が増すことで、髄核の水分保持機能が低下します。

椎間板は厚みを失い薄くなっていきます。
そして負荷の吸収や力の伝達が困難になる、椎間関節の関節炎が起こるなど種々の症状が出現するようになるのです。


【姿勢と腰椎椎間板ヘルニア】
 
本来、人の石柱はS字カーブとなるように構成されています。この理由として
① 衝撃吸収機能
② 力の伝達機能
などがあるとされています。
 
しかし、以前ブログで「姿勢」について紹介したように個人差により脊柱の弯曲が減少した状態であるフラットバックとよばれるような状態の方もいらっしゃいます。
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このようなかたは先ほど説明した脊柱の機能を最大限発揮することが困難となります。もちろん、衝撃吸収機能も低下してしまいます。
 
フラットバックの状態では床からの衝撃が椎間板に大きなストレスを与え、徐々に線維輪が損傷していきます。その後、髄核が中から突出していき、ヘルニアとなっていきます。
 
余談ですが、デスクワークを猫背の姿勢で1日行い続けると、線維輪の水分が数%減少してしまうそうです。潤いがなくなった線維輪は非常に傷つきやすい状態となるため、コンスタントに休憩をはさみ、軽い運動を行うと良いでしょうニヤリ

それではまた^_^