ギアの新司法試験一発上位合格するまでの記録 -9ページ目

ギアの新司法試験一発上位合格するまでの記録

僕が新司法試験に一発で上位合格するまでの記録をつけます。
法曹の方、ロースクール生、ロースクールを目指す方、その他資格試験の受験生…などなど、みなさん叱咤激励お願いします。

放置していたこのブログも意外と反響があり、メッセージが何通も届きました。
是非多くの方に合格の喜びを分かち合っていただきたく思い、早めに更新させて頂きます。
まず、勉強方法について、まず論文式対策をUPします。
再現答案については、すでに後輩、残念な結果であった同期達に配布しており、そのままUPしてはブログが発見されてしまうので(笑)、詳細な答案構成という形にして後日UPしますね^^。

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【勉強方法】論文式対策

第一、過去問
1、過去問の使い方
 まずは、過去問です。私は3年の夏までに全年度解き終え、年度を解き終えるたびにゼミ仲間と答案を批判し合い、その後で趣旨、採点実感を踏まえ、100番以内答案、500番台前後答案、1000番台答案、1500番台答案、2000番台答案を全て比較し、どうしたらどの程度の順位になるかを、ゼミで検討しました。
 過去問を解く際は、2時間を厳守してください。私は、手書きならば1時間50分、PCならば1時間40分とより厳しい条件で解いていました。時間が圧倒的に短い中で、理由をつけた規範定立と「十分な」あてはめ(2~3行ではあてはめとは言えないでしょう)を行うにはどうすべきか…を常に模索することが有用です。

2、合格にむけて
 上記のように過去問を使うと、上位に行けばいくほど、当然ですが、趣旨に沿う答案が増えていくことがわかります。ここで多くの方は勘違いされてしまうのですが、論点を拾っていること=出趣旨に合致ではありません。は、採点実感を読むと、論点を拾っていることは当然の前提であり(論点落としが即死亡に至るわけではないことに注意)、その上で、問題文中の事実関係の文脈の中で、適切な解決を図れるように、事実を摘示し評価することまで論じている答案をもって、「趣旨に沿う」と判断していると読み取れます。あれだけ長く事実関係があるのですから、事実を評価して、判例の立場ないし私見にあてはめなければ意味がありません。短答式を通る人であれば、たいていの論点の抽出及び規範定立はそれなりにできると思うので、「当該事案の特徴に合致した」適切な問題提起を立て、規範を定立し(ここでいちいち論証と言って5行以上かけてだらだら論じる人を見受けますが、1行程度で一言二言端的に理由をつけて規範を立ててしまえば十分です。長く書くべき場合もあるっちゃありますが、いちいちだらだら論証してては2時間で全問処理できません。)、あてはめで勝負してください。そうすれば、上位合格者答案に近づくと思います。

第二、問題集
1、問題集の選択
 問題集は、多くの人が使っているものから処理しましょう。司法試験は相対評価なので、多くの人ができている点を落とすと、どう しても不利になります。ただ、最初から京大本をやるのは無理なところもあるので、ロースクールの年次に合わせて、適宜レベルアップさせていけばいいと思い ます。

2、問題集の使い方
 私はメインに使う問題集(京大本や事例研究、ロースクール民訴等)は、全てPCでフルスケールの答案にし、適宜加筆修正できるようにしていました。解く際は、ほぼ基本書等は見ず、解いた後で解説を見て参考になった点は赤字等で加筆していました。基本的理解を疑うほどのミスがない限り、基本書は見ずに解いていたと思います。基本書でインプットをする時期と、問題集でアウトプットする時期を分けていたので、問題集でアウトプットする時期には、インプットは完了していたんだと思います。インプットとアウトプットの時期を分けていたといいましたが、インプットのときにはアウトプットを、アウトプットのときにはインプットを常に意識し、インプット段階でどう論文で論じようかを常に考え、アウトプット段階ではインプットを確実なものにするよう心がけていました。
 他方、サブに使う問題集は、問題を読んで頭で答案構成して、あとは解説を読み込みました。その際には、解説を読んで新たな発見があれば適宜まとめノートに箇条書きでまとめ、直前期にサクっと見直したりしていました。

3、解くうえでのポイント
 予備校本、論パで覚えた問題提起、論証をサクっと貼り付けて、適当にあてはめをする…という解き方では、問題集をやる意味はありません。自分の力で、問題に合わせて問題提起をし、「自分なりに」基本書や判例で学んだ知識をもとに理由をつけて規範を立て、しっかり当てはめるという作業をしてください。この繰り返しが、本試験の現場で役に立ちます。予備校本、論パを私は毛嫌いするわけではありません。効率的な学習や、規範をサクっと確認するには役立つと思いますが、これは余裕で合格するレベルの力がある人がやればいいことで、これから合格レベルを目指そうとする人がやることではないです。問題文中の事実関係に対し、判例等で学修してきた知識をもとに自分なりに法律構成を立て、適切な解決方法を論じる力があれば本試験を突破できるので、苦労してでも「自分の頭で」考えることを貫いてください。辛いと思いますが、それに耐え努力することが、合格への近道だと思います。

第三、基本書
1、基本書の選択
 たぶんなんでもいいと思います。ただ、定評のある基本書は非常に読みやすいものが多いので、先輩の評判を聞いてみるとよいでしょう。要は、使い方の問題なので、自分に合ったものを選べばいいのです。
 ただ、気を付けてほしいのは、3年後期になって初めて重点講義や江頭を読むという暴挙には出ないでください。3年前期までにやっておかなければならない ことだと思うので(特に重点講義は一度読んでおけば、民訴の試験問題が解き易くなると思います)、今から始めるだと遅いです。こればかりに時間を取られ、 他が疎かになってしまいます。本の厚さ・難易度・モノにするまでに要するだろう時間を考慮し、いつ何を読むべきかを常に考えてください。

2、基本書の使い方
 私は、適宜、何度も何度も同じ基本書を通読していたと思います。その際に、自分ならこのように論じようとか、常に問題提起、自身の規範定立を意識していました。特に、本質を突いた問題提起ができれば問題提起の分量が減るので、何が問題の本質かを常に考えていたように思います。こうすれば、論文対策に非常に有用です。予備校本、論パを使う人を頭ごなしに否定はしませんが、安易な方法に走っては、自分の頭で考える作業が疎かになり、見たことのない問題が出題される本試験に現場で対応する力が養われないと思います。常に自分の頭で考えるという一見遠回りな方法が、本試験で合格を勝ち取るに当たっての近道なのだと思います。
 同じ基本書を何度も通読していれば、3年秋、年明けには、薄いものなら1冊2時間かからず読めてしまい、最後の確認に役立つと思います。

第四、答練
1、予備校に通うか否か
 ロースクールの学費はばかにならないので、通う資金があり、時間的余裕があれば通うってもいいと思います。ただ、通わずにローの成績一桁台の人もいますし、通うことが必須とは思いません。

2、答練の使い方
 本試験を経験し、ローの講義や問題集が非常に役立ったと思いました。当然です、本試験問題作成者は学者及び実務家なので、それと同じ地位にある人たちが講義や問題作成に携わっているのですから。それにくらべ、答練は司法試験合格者だけでなく、不合格の浪人生が問題作成に携わっており、実務家はそれにチェックを入れるだけのところが多いです。なので、質としては問題集より劣ります。しかし、過去問分析を踏まえた出題をしている、時間内に解ききる練習になる…という点では有用ではありました。
 そのため、答練を受けることは必須とまではいいません。受ければそれなりに得られるものはある、というものだと思います。


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とりあえず、論文対策として思ったことを書き連ねました。
何か疑問があれば、遠慮なくコメントください。

では。

不合格者の方からメッセージ等を受け取ったので、勉強方法だったり、ブログ上に掲載される不合格者の再現を見て思ったことを書いていこうと思います。


第一、勉強方法
1、私は、大学時代に予備校に通っていた時期以外は基本書のみを使用していました。基本書を読むときには、ただ「読む」のではなく、(1)なぜ論点になるのか(議論の実益)、(2)どのような場面で問題となるのか(自ら人物相関図を思い描き、自分で作問するようなイメージ)、(3)判例学説の対立の根幹は何か…を意識していました。特に(2)は非常に有用で、司法試験ではこのように問われたことがある…、問題集ではこのように問われたことがある…、こういう問題も作れるな・・・というのを意識していました。この(2)を欠く勉強は、おそらく全く無意味だと思います。択一対策にはなっても、論文対策には全くならないでしょう。

2、不合格者のブログを見ると、択一対策と論文対策を分けて考えている人が多いように思います。しかし、私はこれを分けて考えたことはありません。択一の勉強をしている時も、1(1)(2)(3)を意識していました。もちろん、過去問を時間内に解くときにはそんな余裕はありませんが、すくなくとも肢別を回すときには、多少意識していました。論文を書いている時も、その際に択一の勉強で培った知識は活用できるので、択一でこんな問題あったなぁとかは考えていました。
択一を解く時間、論文を解く時間はそれぞれ別ですが、有機的に関連付けられれば、相乗効果でどちらも伸びると思います。

3、最後に、厳しいことを言うかもしれませんが、不合格という残念な結果になってしまった方は、受験勉強にまだ余力があったのではないでしょうか?私は、司法試験直前期には1日15時間弱は勉強していたと思います。6時間睡眠、食事・風呂…といった生活に必要な時間以外は、常に勉強していました。食事・風呂の時間もその日の復習をしていましたし、睡眠中に夢の中で寝る前に解いた問題を解いている…ということもありました。過去問、論文問題集、択一問題集、基本書、百選、重判…、試験前に本当に何度も何度も繰り返し、それは二度三度というような回数ではありません。条文を見れば、どの問題集でどのように問われていたか、基本書ではどのように記述され議論されているのか…すべて一瞬にして頭によみがえるような状態でした。そこまでやって、もし今年落ちたら、来年は何をすればよいのか…、これでダメなら自分は向いていないのではないか…そのように思えるほど、やれることはやりましたし、これ以上やれないというところまで追い込みました。

第二、再現答案を見ての感想
1、不合格だった方の再現答案を見ると、共通して言えるのは基礎的な理解はあり、最低限のことは書けている人が多いということです(もちろん、なかには全く基礎的理解がなってない答案もありましたが)。しかし、残念ながらこれまた共通していることは、かつての予備校答案のように、事案の特徴や特殊性に全く触れることなく、事実もしっかり引用して評価することなく、ただただ抽象的な話を、ダラダラ書かれているという点です。合格者の再現は、基本的理解は当然ながら、当該事案に合わせた具体的な議論を終始展開しています。

2、今年の問題だと、デモ行進を集団行動の自由→憲法21条→自己統治に役立つor社会公共の利益になる→合憲限定解釈…といった流れのものが多かったように思います。「自己統治」と言ってしまえば簡単ですが、どのような「自己統治」なのか、民主主義に資する…というのが自己統治の内容ですが、どのようにして民主主義に資するのか、役立つのか…、もっと色々検討すべき事情は多かったのではないでしょうか?住民投票前であったり、今までのデモは無事終了していたのに今回に限って…という事情を評価すれば、内容規制か否かの議論にまで発展したのではないでしょうか?

3、このように抽象論に終始してしまうという答案を作成してしまうというのは、辰巳等が出している上位合格者答案の分析がまったくもって足りていないからです。分析をしていたとしても、どの論点を拾っているか、どう論証しているかだけに関心が向いていたのではないでしょうか?どの論点を拾っているか、どう論証しているのか…これは自分にとって参考になる部分も多くありますが、自分で論点を抽出する力、論証する力というのは、持っていて当然のものです。上位答案の分析は、論点抽出と論証ではなく、問題文中のどの事実をどう評価しているのか、100番以内の答案と1000番前後の答案は事実の指摘と評価にどのような違いがあるのか…を徹底的に比較し、答案中に抽出すべき事実の選択及び評価のセンスを盗むということにこそ意義があるともいます。そうすれば、上位答案が下位答案にくらべ、当該事案との関係でどれほど深い分析をしているか、事案に合わせた議論をしているか…がわかるはずです。

4、また、このような事実の選択及び評価のセンスというのは、学者作成の問題集のうち、解説が充実しているものを利用し、解説を読み込むことによっても得られると思います。「ロースクール演習」なんかはその点が充実しているように思いました。

5、そして、百選判例の判旨を「規範」とされる部分だけでなく、その「規範」導出の流れ、「あてはめ」を暗記してしまうくらい読み込んでいけば、その事実の評価のうまさに驚愕すると思います。

第三、さいごに
 偉そうに長々書きましたが、私は「報われない努力はない」そのように思っております。司法試験という試験は残酷なことに、「努力」はしても「努力の方法」が間違っていると、なかなか努力が実を結ばないものだと思います。みなさんの「努力」が是非「報われて欲しい」そう思うからこそ、厳しいことも書くかもしれませんが、少しでも参考になればと思っております。
 質問等あれば遠慮なくしてください、私に解答できる限りでアドバイスしていきたいと思います。
しばらくぶりの更新です。遊ぶことに精いっぱいで、試験後はブログを書いていませんでした笑。

で、本日、司法試験の合格発表。

無事「合格」でした。

「よしっ」となり、自然とガッツポーズが出ましたが、その場でもらう書類もなく、番号だけ掲載されているので、すぐに落ち着いてしまいました笑。

合格後、懇意にしていただいているブロガーさんのブログをみて、その方の合格を知り、うれしくなりました^^。
たかがブログですが、人との「つながり」ができる素晴らしいツールだと思います。

試験自体は、「会心」の出来という手応えで、参考となるべき地裁判例等もいくつかカバーしてあったのがドンピシャリであたる等の「運」も重なりました。

今後、①勉強方法、②再現(といっても構成程度)、③書評をUPしようと思います。
②の再現(答案構成?)については、僕のは特殊だと思うので、参考になれば…と思います。
特に憲法については、かの有名なitoutakeru様の憲法の流儀分析等と異なり、泉佐野を使わず、条例の要件該当性のみで攻める等の特殊な点もあります。参考になればと思い、今後随時UPします。

あ、その前に修習生採用選考書類ですね笑。

では、次の飲み会へ行ってきます^^!