そろそろ、ベネディクトにかける金も数えたくなくなってきた(笑)

2月に見た「フランケンシュタイン」の再上映をするというので
今回もいそいそとお出かけしてしまいましたよ~~~~~
(2月の時の感想も別にありますので、興味ありましたらどうぞw
 似たようなことしか書かない気もしますが)

フランケンシュタイン博士    ベネディクト・カンバーバッチ
クリーチャー              ジョニー・リー・ミラー

バージョンです。

改めて感じたことはですね。
ジョニー・リー・ミラー(以下JLM)のクリーチャーは「まっすぐ」ってこと。
もしかしたら、これは役者さん本人の個性かもしれないですが
彼の演じるクリーチャーは真っ直ぐ正しく「怪物」として成長してるなぁということ。
迷いなく怒り、笑い、悲しむ。無垢というか、衝動のまま生きている感じ。
(ベネが演じるクリーチャー、、、あいつ知的生命体に変化しやがった)
感情の表現の仕方が「まっすぐ」なんです。

かわって。

ベネの演じるフランケンシュタイン博士は、複雑に丁寧に感情を表現していくなぁと。
前回はひたすら博士の狂気じみた表情にしか目がいかなかったのですが(強烈過ぎて)

いやいや、やっぱりこの人凄いわ・・・。

一つ一つの動作・表情・台詞の言い回し・・・

どれをとっても
全て完璧なんですが!!



あれだけ自在に表現できたらさぞかし気持ちいいんだろうなぁ~~

前回「狂気狂気!!」と書きましたが、
狂気の合間にちらっと見える人間としての感情表現の素晴らしさよ!

例えば、婚約者のエリザベスを褒める場面

「君は美しいと思ってるよ!」ってちょっと情熱的(でも取り繕うよう)に褒めたと思ったら
ふっと狂気のスイッチが入って「美シイ妻ダ」ってマッドサイエンティストのお顔をのぞかせる。
そこがまた、可笑しみをさそうわけで。

クリーチャーの時も感じたけど、もう一度言わせて!!
感情のスイッチの
切り替え方が鮮やか!!





・・・・・・・だめだ。もう彼を褒めちぎることしかできない。
むしろ本人に直接言いたい。
Brilliant!って。(語彙の貧困さ、ではなく。じょんのせい)

冗談は抜きにしても・・・あなたみたいないい役者さんに出会えてすんごい幸せ
って言いたい。・・・・・・・・・・・・・・照れたら、可愛いな












あ、すいません。妄想トリップしてました。

無事帰還してまいりました。

でね、そんな二人の相性がいいのか
初めて博士とクリーチャーが会話する時の緊張感たるや!
今までの恨みつらみと、いかに自分がしっかり成長したかをアピールし
己の願望を真っ直ぐに伝えてくるクリーチャーに対して
己の所業の罪深さを感じつつも、成し遂げたことに狂喜し、自身を誇ってみせ、
クリーチャーの願いにも狡賢い駆け引きを仕掛ける博士。

いやーーーーー。お見事でした!
博士の弟殺されたあたりからずっと二人の緊張感にドキドキしっぱなしでした。


これ、何回でもリピートして見たいし
このバージョン見ると逆バージョン見たくなって
逆バージョン見るとこっちをまた見たくなるという無限ループに陥る・・・


あーーーーー、ハムレット見に行っちゃおうかなぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・えげれすかぁぁぁぁぁぁ

逆バージョン再上映の感想はまた後程ここに追加か、別枠で。

普段なら、いわゆる「社会派」と呼ばれるような作品は
わざわざ映画館で見るということはしないのですが
(家でじっくり噛みしめる派)

ベネディクト・カンバーバッチに釣られて

という酷く不純な動機で、
何のためらいもなく見に出かけるという大罪を犯したことを
ここに告白いたします。

しかたない。カンバーバッチだから。

さて。


映画自体はとても素晴らしい作品でありました。

主人公に大げさに感情移入させる作りでもなく、
突き放すような描写でもなく
程よい距離感で
黒人奴隷制度という歴史を、ソロモン・ノーサップという人物を通して描く良作。

色々な立場の黒人・白人が描かれ、「ほほ~う」と思うこともしばしば。

黒人に対して冷酷な人物として、
マイケル・ファスベンダー演じるエップスや
一見いい人そうだけど、根底には黒人を奴隷として扱い、売り買いするものとの
認識を覆すことのできない人物として、
ベネディクト演じるフォードがいたりする訳ですが
私が一番「気持ち悪いな」と思ったのは
(まぁ、描写する割合が少なかったというのもあるかもしれないですが)

エップスの妻。

彼女にはエップスやフォードに感じた、黒人への複雑な感情が一切なく
初めに出てきた奴隷商人と同じ、「家畜」としての黒人しか見えていない。
加えて、夫をその「家畜」に盗られたことへの、女性的な嫉妬や怒りを混ぜ込んでくるので

まぁ~~えぐい

あのえぐさを見ると、エップスの過去や奥さんとの結婚の経緯や結婚生活なんかにも
思いを馳せてしまったり。

それだけに、バスの人物像が若干薄いなと思ったりもしたのですが。
まぁ、そこは。プロデューサーだし、その後の展開とか、尺とか、まぁ、あったんでしょう。・・・うん

パッツィーを置いて一人エップスの農場から救い出されたソロモンの心情を考えると
家族との再会シーンよりも、印象に残ったかな。

演出面としては

黒人労働歌があんなにも胸に迫って聞こえたことはなく、
途中からソロモンが皆と一緒に歌いだすシーンはこちらも涙ぐみましたよ。

ブラピ演じるバスに、「自分は自由黒人だ」と告白してから
ソロモンの顔が画面左にアップで寄って中空に目をさまよわせるシーンが出てくるのですが
ソロモンが途中カメラ目線でこっち(観客)を見るんですよね。

あれ、名場面。

すんごく訴えかけてくるものがあった。
今まで、傍で見てただけの観客を
ソロモンの生きている現実に引きずり込んだというか。



この監督のアート作品も見てみたいなと思いました。確か元々がアーティストなんだよね?



あ、因みに邦題ですけどね。

「「夜が明ける」、って、
どの辺から明けてるのを感じ取ったのよ」
といいたい。

奴隷制度自体が重い印象だし、奴隷という言葉を使わずに少しでも軽くしようという結果がこれだったのか?
最後は明るい終わりになるんじゃないかという希望を邦題に匂わせることで、抵抗感を少なくした?

原題まんまでいいじゃん。どうしても「奴隷」という言葉を使いたくないなら・・・・


「12年――。」・・・・・・とか?「――-」の部分に含みを持たせてみました・・・・・・。

ないか。ないな。


以上。

星★★★★★


一年?くらい放置してしまってからの
「フランケンシュタイン」感想ブログだったのですが。


真面目すぎたなww

過去ブログを読み返したら
あほ丸出しな「オタク・ミーハー」感想しかなくて愕然

すいませんでした。

これからはもっと馬鹿になります。

以上。

英国ロイヤル・ナショナル・シアターで上演された、
舞台「フランケンシュタイン」のスクリーン上映を見に行きました。

こちらの舞台、ベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーのW主演になっており、
フランケンシュタイン博士と怪物を二人が交互に演じます。
どちらのパターンも見に行っての感想、
というよりも覚書的なものを興奮のままに記録。
なお、話の筋に関しては有名なお話なのであえて触れませぬのであしからず。

といっても、只今私ベネディクトに夢中なので、感想が偏るのはご容赦頂きたく。



まず、初見はべネ博士、ジョニークリーチャーパターンで。

始まって数分でこれはエライものを見に来てしまったと。
スクリーンの上映じゃなくて、生で見られなかったことを悔やむような迫力。
さすが、シェークスピアのお国ね、とロンドン五輪の開会式でも思ったことを再び思ったのでした。

ジョニーのクリーチャーは「怒りと哀しみに染められた」クリーチャー。
しかも激しく攻撃的。
ラストの博士に「愛してほしい」と訴えるシーンは涙ぐんでしまうほど可哀想だった。


べネのフランケンシュタイン博士は「狂気の人」といった印象。
クリーチャーと同じくらい人間離れした思考の持ち主で、
恐れを抱きながらも「クリーチャーを作った俺は神!」みたいな
そんな雰囲気を常に漂わせてる人で、正直クリーチャーよりも怖いと感じた。


パターン変わってジョニー博士、べネクリーチャー。

これは


ベネディクト・カンバーバッチの演技力を魅せつけられた感じ
冒頭、生命を与えられて間もないクリーチャーが不自由な体を何とか思い通りに動かそうと地べたを這いずり回るシーンがあるのですが。
そこのべネ演技が凄かった。

役者さんや、ダンサーで上手い方っていうのは、
全ての関節を意識して、
どちらの方向に
どのくらいの角度で
どんな力加減で
っていうのを自らで考え動かし、演じることができると
聞いたことがあるんですが、

「あぁ、このことか。」  と。
すんごい納得して感心、感動。

細かいところまで神経の行き届いた動き、台詞回しで
感情の切り替わり方が鮮やか。

(22日追記)
熱い鍋を触ってしまったあとの驚きと怒り、からのじっと炎を観察する感じとか。
エリザベスにベッドの隅に座らせて、自分も座る時の、ズボンをちょっとたくしあげての「僕は教育されてますよ」アピールとか。
ラスト、「愛を教えてくれ」と博士に言われて喜んで「教えよう」って跳び跳ねて、向かいに寝そべって博士の足裏に自分の足裏を合わせるいたずらっぽさとか。

可愛すぎて死ぬ

(追記ここまで)

ジョニーが「クリーチャー然」とした、本当に正統派なクリーチャー像だとしたら
べネのクリーチャーはより個性的に、より人間に近い「何か」に発達を遂げた感じ。

ジョニーの博士は、「普通の」才能ある人ってかんじだったかなぁ。
ごめんなさい。ベネのクリーチャー像が強烈過ぎて正直かすんでしまいました。


好みとしては、
博士なら狂気の「ベネ博士」
クリーチャーはどちらも甲乙つけがたしといったところか。


スクリーン再上映が決定したらしいので、3月にまた見に行きます
これは何度でもリピートしたくなる素晴らしい舞台でした。

他にも同じナショナル・シアターの舞台を
年内かけて特別上映していただけるらしく
「コリオレイナス」「リア王」「ハムレット」「オセロ」・・・・・・って見たいものばかりじゃん!
歌の力をこれでもかというくらい魅せつけられた。

この心躍る、いや震える感覚はとても気持ちがいい。

多分、誰もが一度は耳にしたことがあるであろうこのタイトル。
私も小学生の時に子供文庫か何かで読み
成人してからは、友人に誘われミュージカルの舞台を見にもいった。
この作品に触れるのは、だから3度目だ。

小学生の頃は、
フランス革命という歴史もよくわからず
ただ、改心した男が幼子を育て一生をまっとうする、そんな話に過ぎなかった。

成人してから見た舞台では
とにもかくにも歌の美しさに引き込まれた。
数日は劇中歌の覚えている部分を繰り返し口ずさんだ。

そして今日。やっと認識した。

これは
無償の愛を与えられ、その尊さに気づいた男が、
一人の少女を託され、慈しみ、次の世代へと愛を繋げていく。
そんな物語だったのだと。



はい、真面目タイム終了!!

ぶっちゃけ、
ヒュー・ジャックマンとラッセル・クロウが出る時点で
見る気マンマンでした


いやーー、見に行ってよかった!!

普通に話すシーンなんてほとんどないんですが
そのセリフが歌に切り替わって突然盛り上がるとこなんか
震えるほど好き

そして、画面構図もとてもかっこよかったよね。
個人的には
ラッセル・クロウ扮する
ジャベール警部が現れるシーンの
ちょい煽り構図で仁王立ち
がツボ

そしてヒュー・・・・。やっぱでかいね。
市長の時は、がっつり着込んだ衣装なので気にならなかったけど
街のハズレの家でコゼットといるときのシーンは
思わず

「・・・くま」

って思っちゃったよ。ごめんね、ヒュー様(笑)

ヒュー・ジャックマンを初めて観た映画はXmenだったのですが
相変わらずコスプ・・
いやいや
衣装がよく似合うお人だと感心しました。

二回目が「ミューヨークの恋人」でタイムスリップしたお貴族様

三回目が「ヴァン・ヘルシング」でまぁ、いわずもがなよね。
ここのところで気づいたよ、私。

「・・・・・コスプレ俳優・・・
      ・・・なの・・・か?」

ってね。
(注・そんなことはありません)

でも、あの
どっしり感のある筋肉質な体格の割には
意外と細腰
っていうのが
豪華衣装をサラっと着こなす理由ではないかと思われ。


これからもコスプレ姿拝ましてくださいませ、ヒュー様


そういえば、コゼットと恋に落ちる男マリウス役の人、エディ・レッドメインが
私好みのイケメンさんでした。(そんな情報はいらんて?)
ヒューもですが、顔の肉付きが薄い人は
ストライクゾーンかもしれん。(だから、そんな情報は・・・)


しばらくはまた、劇中歌を口ずさみそうな予感。



まとめ。
おそらく、
ミュージカルではなく、普通の劇だったら
ポンポンと展開するお話に
「説明不足じゃね?」的なことを思ってしまう所、
音楽と、歌にこもる魂でそんな感想を吹っ飛ばし、
説明以上の、感動と言ってはチープすぎる
説得力のあるなにかを突きつけてくる、
まるで、舞台を見ているかのような・・・
そんな錯覚すら覚える傑作でした。

星★★★★★