先日 病院から職場に連絡があって (早番だったので)急いで病室に行ったら
母は、やさぐれていた…。
先週 股関節と手首を骨折して 只今 入院中。
ベッドに横になっている母に声を掛けると 前日 手術をして歩ける状態ではないのに 「家に帰る！」と 夕飯も食べずに 駄々を捏ねていた。
どうにか言うことを聞かせようと 説得をしてみるが なかなか言うことを聞かない。
家に帰るには、
階段を上れなくては帰れない…。
「足が動かない。」と言う弱点を突いてみたら 少し 聞く耳を持ってくれて 落ち着いてきた。
目付きも 普段に戻ってきた気がする。
そう言う訳で 私も お夕飯がまだだったので 来る時 カバンの中にコッペパンとお菓子を入れて来ていた。
気分も変えるためにも (お夕飯を拒絶していたので)コッペパンを食べさせてもいいか看護士さんに確認して 許可をもらってから 母は、少しずつちぎったコッペパンを持って食べた。
半分程食べたら お腹がいっぱいになったようで 歯磨きをしてから 薬を 看護士さんに飲ませてもらう。
「お薬を上手に飲めた。」と 看護士さんに誉めてもらったら 母が「薬上手に飲めた。」×３回続けて言った。
暫く お喋りをしていたが 傷口の様子と下(しも)の確認で また スイッチが入ってしまったようだった…。
傷口の様子以降 水を買うために席を外していて 病室に戻って母に声をかけてみたら (もう消灯時間が過ぎていたので)横になって 薄暗くなった天井を見ていた。
白い天井には、人が見える…らしい。
そして
ジュースを飲んでいるらしく
服装は、白のズボンに 上は黒。
子供もたくさんいるらしかった…。
ジュースを飲み終わったらどうなるか聞いてみたら
消える…と言っていた。
でも 最後のジュースを飲んでいる人は、なかなか終わらなくて その様子を黙って見ていたら
天井に見えている人から 何か食べさせてもらって 嬉しそうに笑っていた…。
あぁ… これが せん妄か。
一応 看護士さんに せん妄が出たこと告げると 予防の薬も処方されていたのだった。
そして 眠ったので 帰りました。