グラフィックデザイナーの長嶋りかこさんの本。


タイトルだけ読むとデザイナーがどうやってアイデアを形にしているのかという本のよう見えるが、そのもっとずっと手前の話が書かれている。


新卒で入った大きな会社から独立してデザイン事務所を立ち上げた長嶋さん。気がつけば子供を産んで育てるタイムリミットが迫っていた。


そこからの尋常ではない辛い日々が生々しい言葉で綴られていく。


自分の行動を振り返っても男とはなんと無自覚で無神経で愚かな存在なのかと反省した。


自分を大きく見せようとせず、物事を真っ直ぐ捉えて、書いているから、読んでいてぐさぐさと刺さるんだろう。


子供が欲しくてもできなかった人は読むと辛いかもしれないけれど、多くの人に読んでもらいたい本。


そう、スローガンばかりかっこいい小池某さんとかね。


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