三谷幸喜さんの新聞連載「三谷幸喜のありふれた生活」の書籍化第18弾。メインのエピソードが2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」って、いくらなんでも話題が古過ぎるよ。


なーんて思っていたんだけれど、読んでみればおなじみの三谷さんの数奇でちょっととぼけた日常にどっぷりハマる。


小学校の高学年になる息子に今も毎日本の読み聞かせをしているのだそう。こういう時間を大切にしているのがいいな。しかもその読み聞かせでレパートリーを広げて、創作のネタまで拾ってきてしまうのだから、三谷さんはまだまだ枯れずに新作を書き続けてくれるだろう。


三谷さんはまだどこかで自分のことを20代前半だと思っているのだそう。今回の表紙は還暦を迎えた初老の三谷さんが鏡に映る20代のままの自分と対面している、という解釈であってるかなあ。