プロレスファンにとって永遠の謎と言われていて、追いかけているものがいくつかある。


第一回IWGP決勝戦でのアントニオ猪木の舌出し失神、アンドレ・ザ・ジャイアントが前田日明に仕掛けたセメントマッチ、前田日明邸での新生(第二次〕UWF解散などなど…


そしてもうひとつが1999年1月4日、東京ドームの橋本真也VS小川直也だ。


小川直也が橋本真也を一方的に叩きのめした後味の悪い事件。



「証言 橋本真也 破壊王とアントニオ猪木「相克」の真相」

長州力、佐山聡、ジェラルド・ゴルドー、山崎一夫、村上和成、辻よしなりなど、あの時あの場所にいた者から前田日明、藤田和之、大仁田厚などさまざまな人のインタビューをまとめたもの。


もともとはムックとして発売されていた何冊かを編集しているのだけど、本として順繰りに読んでいく方が整理できてわかりやすい。


アントニオ猪木、小川直也に蹂躙され、新日本プロレスに裏切られた哀しき破壊王・橋本真也。でもチャーミングで誰からも愛された魅力的なレスラーだった。


既に亡くなっているアントニオ猪木、橋本真也はともかく、唯一の証人、小川直也本人には書いて欲しかったな。


これを読んでもまだ謎が残ってるから、またこのテーマでまとまった本があったら読んじゃうだろうな。