なんとなくカタルシスがなさそうなアクション映画じゃないかという嫌な予感はしていたが、思っていた以上にモヤモヤしていた。
「グッバイ・クルエル・ワールド」
監督:大森立嗣
出演:西島秀俊、大森南朋、玉城ティナ、宮沢氷魚、三浦友和、斎藤工、宮川大輔、モロ師岡、片岡礼子、鶴見辰吾、奥田瑛二、前田旺志郎、奥野瑛太
ヤクザが金を集めているホテルに押し入って現金強奪した犯罪者。メンツを潰されたヤクザとそのヤクザとグルになっている刑事が金の行方と犯人を追いかける。
ここから盛大な追いかけっこが始まる。クエンティン・タランティーノやガイ・リッチー、日本だったら深作欣二や石井隆ならそうする。まあ普通そうなる。ところが途中からもたっとしてくるんだよ。
ちゃんと人間を描きたいと思ったのか、主役級の役者に遠慮したのかがわからないけど、とにかくことごとく思い切りが悪い。遠慮の塊? 忖度? とてももったいない気持ちが残る映画だ。