永遠の小学3年生、ちびまる子ちゃん。


このエッセイはちびまる子ちゃんになるずっと前の話。


ヘビだのインコだのフラダンスの腰紐だの欲しいものができてはお母さんに駄々をこねるところは幼少期から変わらない。


でもひとたび半径50メートルの世界を離れると、引っ込み思案でもじもじしていて、自分のやってしまったことをいつも後悔して怯えている。


年端もいかないというのが何歳ぐらいまでを指す言葉なのかわからないが、そんな子供時代にしでかした失敗や事件、そしてその時自分が感じていたことまで克明に覚えていて、しかもちゃんと話にオチのある文章にまとめられるんだから、ヒット作を生み出す作家というのは改めてすごいんだなと感心してしまう。