向田邦子が遺したエッセイ、旅行記、小説から食に関する文書を編んだ一冊。


訳あって寡作の人なので著作は全て読んでいるが、こうしてシャッフルされたものも新鮮で楽しい。

鹿児島に住んでいた頃の薩摩揚げの味が忘れられない。美味しいもののレシピやお取り寄せ情報を入れた「う」の引き出しがある。海苔巻きやカステラの端っこが好きだ。この3つは覚えていたが、あとはほぼ初めて読んだような感覚だった。

まるで名人の落語のようなスーッと流れるような名調子が美しい。宮﨑あおいとか芦田愛菜に のような人に一遍ずつ読んでもらいたいぐらい。

それにしても「海苔と卵と朝めし」は いいタイトルだなと思ったらエッセイのタイトルだった、納得。

これを機会に全て読み直そうかな。