人は毎日様々な映像を浴びるように接していて、さらに映画館で新作映画を見る。

そんな状態で何を持って「すごい」「面白い」と感じるのか。

まだ誰もやっていないような新しいこと。
でもそんなものはそうないよ。

ならどうするのか。

「こんな話だろう」と見る人がなんとなく予測していることを裏切ればいい。



最近、これが上手くいってるなと感じたのが、「シン・ゴジラ」「ONE PIECE FILM GOLD」、そしてこの「君の名は。」だ。


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「転校生」みたいな設定のラブコメだと思ってる人が多いはず。

もしくは韓国ドラマみたいに運命の人的な話とか。

まあ、あながち外れてはいないんだけど、予告編には物語上の大きな要素が省かれている。これから見ようと思ってる人もいるだろうからそこ書けないけど。

2人の主人公が入れ替わり、そのままそれぞれの人間として周囲の人と関わって、生きて、体感して。そこで心と体が入れ替わっているから絶対にいないはずの相手に恋をする。

切なくて苦しくてやりきれなくて、でもなぜか清々しい。

「転校生」「時をかける少女」「猟奇的な彼女」など、様々な過去の名作を見てきたであろう観客の既視感や親しみやすさをも上手くすくい取って、上質なエンターテインメントに仕上げている。


とにかく劇場にお客さんがたくさん入っている。
いつも最前列に座るんだけど、最前列にもびっしり人が入っているのは久し振りだ。

いい映画だという評判が知る人ぞ知るではなくて、ちゃんと人から人に伝わっているのが一番いいなと思ったよ。