ヨーロッパ旅行に行けるような金額のロードレース仕様の自転車に乗っている人にすすめられた本。
ロードレースに賭ける男たちの物語。
エースを支えるために自らを犠牲にしてアシストに徹するという知らなければ理不尽にも思える特異な世界。過去の事故への疑惑から信頼感が揺らぐ中、それでも仲間を信じて走り続ける者。自分本位な選手。犠牲を踏み台にして走るエース。事故に遭い怨む者。様々な感情が渦巻く中で遠征を続けていく。
最後にカタルシスのあるスポーツフィクションではなく、ロードレースの複雑な事情や仕組みを理解させながらミステリーとしてちゃんと着地させているのがすごいよ。
ロードレースに興味は湧いたけれど、自転車を買う資金があったらヨーロッパに行くな。
