声の網携帯電話もインターネットもない時代に描かれた星新一の“予言の書”。全てを見通した電話の声に振り回される人々。黒幕は姿なきコンピュータ。それがまるで神の目のようにくまなく情報を集め、操作し、まるで意思があるかのように人々を支配していく。なにもない1970年代によくぞここまでの物語が描けたものだということに驚く。それにしても、どの道に進もうと人々はコンピュータと情報に支配される運命にあるのかもな。