子供の頃に見た「笑っていいとも」でなんかよくわからない鉄の塊のオブジェを披露していたゲージツ家の篠原勝之さん。そのまま謎の人物のイメージで何十年も経ってしまったが、「糸井重里秘本」として購入したこのエッセイでやっとどんな人でどんなことをしてきたのかがわかったよ。

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毎日、理不尽な暴力で支配する父親に嫌気がさし、17歳で家出。何者でもないし、なんのあてもない男が家族を捨て、やがて自ら作った家族に捨てられて、それでも生きていく。そんな凄まじい生き様がどことなくユーモラスな文体で記されていく。母親、弟、ケサオ、ホッタさん。出てくる人がみんな濃厚で人間臭いのがいい。