徳永と神谷の物語がもっと読みたい。

そもそも純文学がなんなのかわかってるのかはおいといて、純文学だとは感じなかったけれど、読んでいて切なくて楽しかった。

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漫才師の徳永と同じ漫才師で先輩芸人の神谷、神谷の同棲相手の美樹さん、徳永・神谷それぞれの相方…とにかく登場人物が魅力的。

「芸人には引退なんてないと思うねん。徳永は、面白いことを十年間考え続けたわけやん。ほんで、ずっと劇場で人を笑わせてきたわけやろ」
「たまに、誰も笑わん日もありましたけどね」
「たまにな。でも、ずっと笑わせてきたわけや。それは、とてつもない特殊能力を身につけたということやで」

特にまるで付き合っているかのようにお互いを尊重し、そして傷つけ合う徳永と神谷が愛おしい。

芸人でなければ書けない世界を舞台に、マイクの前に立った者、人前で勝負した者しかわからない怖さを教えてくれる。