東海林さだおのエッセイは食事中に読まない方がいい。食べているのが親子丼だろうとパスタだろうと、文章に負けてしまうから。
「これはぼくだけの印象かもしれないのだか、正月のおせち料理って、全体がざわざわしてませんか。晴れの舞台でみんな勇み立っている、というのとも違い、寄り合い世帯の落ち着きのなさ、というか、どうせこの場限りの隣近所とのおつき合い、というか、全員があせってる印象がある」
「鰤はいい気になって、おれは(照り焼きの)開祖だ、みんなの指導的立場にある、なんて思い上がって、鰤、魚の師を名乗ったという噂が絶えない」
「アンコの歴史は内包の歴史だ。薄暗いところにひっそりとひそんでいる、という歴史である。こういう状況を不満に思うアンコも当然いたはずた。そういう不満分子に、表立つ例もあるじゃないか、と、提示するために、おはぎのアンコは表に出ることになったのである」
横河の釜めしの具材をお皿に並べ直したり、鰻重をぐちゃぐちゃに混ぜたり、おでんの豆腐を丸ごと白いご飯に乗せた丼を作ったり、アンパンにクリームとジャムを加えたり、今回はチャレンジャーな話が多い。でも読んでるとやってみたくなるんだよ、これが。
ホルモン焼きの丸かじり (文春文庫)/東海林 さだお

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「これはぼくだけの印象かもしれないのだか、正月のおせち料理って、全体がざわざわしてませんか。晴れの舞台でみんな勇み立っている、というのとも違い、寄り合い世帯の落ち着きのなさ、というか、どうせこの場限りの隣近所とのおつき合い、というか、全員があせってる印象がある」
「鰤はいい気になって、おれは(照り焼きの)開祖だ、みんなの指導的立場にある、なんて思い上がって、鰤、魚の師を名乗ったという噂が絶えない」
「アンコの歴史は内包の歴史だ。薄暗いところにひっそりとひそんでいる、という歴史である。こういう状況を不満に思うアンコも当然いたはずた。そういう不満分子に、表立つ例もあるじゃないか、と、提示するために、おはぎのアンコは表に出ることになったのである」
横河の釜めしの具材をお皿に並べ直したり、鰻重をぐちゃぐちゃに混ぜたり、おでんの豆腐を丸ごと白いご飯に乗せた丼を作ったり、アンパンにクリームとジャムを加えたり、今回はチャレンジャーな話が多い。でも読んでるとやってみたくなるんだよ、これが。
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