約1kgもある本を毎日持ち歩いて2週間。
おまけに2段組700ページもある大作だが、のめり込むように読んでしまった。
- 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか/増田 俊也
- ¥2,730
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引きの強いタイトルだなあ。
「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」と謳われた不世出の柔道か・木村政彦。
ただただ強さを追い求めた男の壮絶な人生。
立ち技・関節技を極めて、敵なしと言われた木村政彦。
戦前は日本最強としてその名を轟かせ、戦後は遠征先のブラジルでエリオ・グレイシーとバリートゥードで勝利を収め、グレイシー柔術をブラジルに根付かせるきっかけを作った。
グレイシー、大山倍達、そして木村政彦の運命を大きく変えてしまう力道山と、まるで夢枕獏の小説みたいに格闘技の世界の超大物たちが現れる。
そんな彼らを凌駕する太い漢・それが木村政彦だ。
昭和のレジェンドみたいな人物なんだけど、プロレスのすごさと胡散臭さのからくり、そしてバリートゥードや総合格闘技の知識がついてきた今の人間じゃないと理解できない部分も多く、そういう意味では時代がやっと彼に追いついたとも言えるな。
1ヵ所気になったのはプロレスに対する記述。
柔道目線で描いているからプロレスのことをアングルのあるショーと書いているところは仕方ないとして、ジャイアント馬場に関してはもっとなんとかならなかったかなあ。