変な時間に寝ちゃったものだから、意図せぬ早寝早起きみたいな状態。







「ハラがコレなんで」
監督・脚本:石井裕也
出演:仲里依紗、中村蒼、石橋凌、
  


学生時代にすでに2時間を超える自主映画を、しかも今時フィルムで(ビデオと比べると経費が何百万も違う)バンバン作ってきた石井裕也監督。

「剥き出しにっぽん」でPFFアワードのグランプリを獲得。
PFFスカラシップ「川の底からこんにちは」がまたすごい映画だった。


この監督のすごいところはこのキャリアで既に今村昌平や岡本喜八を思わせるような人の業が描けていること。

「剥き出しにっぽん」「ばけもの神様」「川の底からこんにちは」。
この3本までは「末恐ろしい」なーんて思っていたけど、もうそういうことではなくて、もうある種、これだけの力を持った映画監督なんだと観るようにした。


メジャー資本の変な映画撮らないで、このままオリジナル脚本で作り続けて欲しい。






金なし、家なし、旦那もなし。


東京の片隅、夜逃げした人が集まるような社会から取り残された長屋に現れたヒロイン。

自信をなくし、不器用に生きる人々を励ましながら、どこまでも前向きに。


あまりにも突拍子ももない状況で、人がおかしなことをしてしまう。
コメディとして描いているんだけど、そういうところが旨いよなあ。




仲里依紗はどんどんいい女優になっている気がする。


仲里依紗のアドバンテージは色っぽいことも所帯じみたものもできること。
それでいて安っぽくならないのは品がよくてかっこいいからだろう。


実際には若いからまだ女子高生だってできるし、こうして妊婦で出ずっぱりになっていても嫌じゃない。

今回はちょうど「モテキ」の延長線上にあるような役柄。
仲里依紗の魅力を最大限引き出している。




それと石橋凌。

不器用ないい男は決してかっこいいことではなくて、実は滑稽なんだというのを見せてくれる。




石井裕也作品はまあ何しろ強引なので、鼻につく人もいるかもしれないけどおすすめ。


11月15日公開。



川の底からこんにちは [DVD]/満島ひかり,遠藤雅,相原綺羅
¥3,990
Amazon.co.jp