チャイルド44 上巻 (新潮文庫)/トム・ロブ スミス
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チャイルド44 下巻 (新潮文庫)/トム・ロブ スミス
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「この日記、ここのところ本の話がないな」そう思われても仕方がない。
年末年始だから長編でも読もうと手に取った本がずっしりしててさ。



でも面白いのは最初からわかっていた。

「このミステリーがすごい」で伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」が国内部門第1位だった時に海外部門の第1位だった。



そう、この間一緒に電子書籍「ノンタイトル」を作った岡康道さんも勧めていた。

横山秀夫とつかこうへいが大好きな岡さんが「面白い」と言ってるんだから、そのどっちにもはまっているシジが読んでつまらないと思うわけがない。



「チャイルド44」(上)(下)トム・ロブ・スミス(新潮文庫)

スターリン政権下の旧ソ連で少年少女を狙った連続猟奇殺人が発生している。
だがそもそもこの国には「犯罪は存在しない」という理想の建前がある。


こうして罪のない多くの人間が犯人に仕立て上げられ、肝心の猟奇殺人犯は野に放たれたままだ。


自らの過ちに気づき、正体不明の犯人捜査に乗り出した捜査官だったが、彼を逆恨みする国家の人間によって逆に犯罪者として終われる身となってしまう。



上下巻合わせると767ページ。
そのほとんどが重苦しい状態で続いていく。

犯人逮捕どころか主人公はどんどん過酷な状況に追い込まれる。



じっくり丁寧に紡ぐ。
こういうこと簡単に書いちゃうことがあるけど、この本のために取っておけばよかった。


一見関係のないような様々な出来事が描かれて、それがホントにちょっとずづちょっとづつつながってそれがラストの大きなクライマックスになる。

読んでる途中の段階ではホントつらいことばかりで、年末年始の浮かれた感じとそぐわなかったんだけど、これがあとでだんだん効いて来るんだよ。


でも作者が結論を急がず、我慢して丁寧に描いたおかげで、読み手にも見事なカタルシスが待っている。

ちょっと長いけど、寒いこの時期に読むと臨場感ぴったりだ。






映画化権を巡ってメル・ギブソンとリドリー・スコットが争って、りドリー・スコットが権利を獲得したらしい。

なんならリドリー・スコット監督&メル・ギブソン主演で映画にしてはどうかな。