ドラマは脚本家で観たい。
でも絶対に観る脚本家は3人だけ。
好きな脚本家だとシナリオも読む。
そのうちの1人、山田太一脚本の連ドラが始まった。
「ありふれた奇跡」
脚本:山田太一
出演:仲間由紀恵、加瀬亮、陣内孝則
「努力すれば夢はかなう」なんてことはない。
むしろ、かなわないことの方が多い。
ありふれたことのようだがこうして生きていることの方が奇跡だ。
一部で物議をかもした発言だというがホントそうだ。
耳障りのいいサクセスストーリーでもバーチャルでもなく、
それこそが現実を生きるということだ。
山田太一のドラマにははっきりした特長がある。
①主人公は映画スター。しかも大抵腕っ節が強い。
鶴田浩二、高倉健、笠智衆、緒形拳、渡哲也…でも今回はいないな。
どちらかと言えば陣内孝則がそのポジションなのか。
②独特のセリフの間。
相手の話にセリフはかぶせない。
話し相手は必ず「ええ」「はい」と相槌を打つ。
③ヒロインは美人だけどセリフはちょっと棒読み気味。
竹下景子、八千草薫…今回は仲間由紀恵。
④かなり年の差のある他人同士の交流を描く。
しかも相当おせっかいなことをする。
うん、まさにそうなっている。
中年男性を自殺を止めた2人の主人公とか、非番なのに事件の当事者3人を引き合わせようとする巡査。
⑤天才タイプは線が細くて色白。
「ふぞろいの林檎たち」の国広冨之。天才じゃない?けど今回は加瀬亮。
連続ドラマは12年ぶりで、しかもこれが最後だという。
また今までのように年に2~4回スペシャルドラマを観られればそれでもいい。
でも連ドラでじっくり描いてもらいたいとも思っていた。
八千草薫、戸田恵子、岸部一徳、井川比呂志、風間杜夫、松重豊など、第一回では顔見せだけだったキャストがどう絡んでくるのかも楽しみだ。
しばらく山田太一のドラマが3ヵ月も楽しめる喜びに浸っていよう。
ひたひた。