いいタイトルだ。

この1行じゃあどんな話だかまったく分からないのがいい。



『「赤い文化住宅の初子」「16 [jyu-roku]』
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赤い文化住宅の初子

監督・脚本:タナダユキ



父親は蒸発し、母親に先立たれ、兄と文化住宅に二人暮らしの中学3年生の初子。日々の生活費にも困り、もしかしたら高校にも行かれない…一緒に同じ高校へ行こうと行ってくれる彼がいるのに。


あらすじ書くとこんな感じ。



ああ、今時こんな昭和初期みたいな清貧の生活があったのか。

あ、「ダンボール中学生」があったか。



シジマールの手~いつでもどこへでも

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初子役(東亜優)の子がうまい。宮藤官九郎脚本の昼ドラ「吾輩は主婦である」で吾輩(斉藤由貴)の娘を演じていた。うじうじしていて兄に怯え、彼にも本音を打ち明けられない。本心をさらすのが恥ずかしいんだろう。



いくら好きな人がいても高校にも行けないんじゃ辛いよな。しかも子供じゃどうすることも出来ない。そんな絶望的なもどかしい気持ちを心に秘めてじっと我慢している。いじらしい。



シジマールの手~いつでもどこへでも

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トーンというかテイストはどことなく監督第2作目の「百万円と苦虫女」に通じるものがある。根底に流れているのは女の強さ、いい意味のしたたかさがある。


担任教師役の坂井真紀。自由気ままでちょっとエロい。新境地だ。




映画を観終わったあとに、余韻が残るのがいい。「初子はあれからどうなったのだろう」とその後の人生が気になる。



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