今年の夏山の最初は北海道の幌尻岳にチャレンジしてきました。

幌尻岳は100名山の中でも最難関と言われているのでこの山を攻略できなければ

そもそも100名山完登は諦めねばならない鬼門の山です。

そんな訳でプランを立て始めた時点で既に不安感満載。

しかも日程がタイトなので一つのミスも未登につながります。

第一の関門・・

成田発6:20の飛行機に乗る事。

車を預ける必要があるので成田着4時半を厳守。

酒々井PAに前乗りして車中泊・・これで何度目だろう?

第二の関門・・

新千歳空港の宅配便窓口で事前に送っていた荷物を無事に受け取る事

おかげで置き帰りの荷物は最低限で済みましたが受け取り窓口は宅配便直では無いのでまさかがあり得る。

しかし前日に届いた旨の連絡がありホッと一安心。

第三の関門・・

レンタカーを借りでイドンナップ山荘までなるべく早く辿り着く事。

山荘手前40Km区間は本当の悪路でパンク一発でアウトです。

しかも携帯が繋がらないのでJAFも呼べません。

ひたすら集中力を高めて慎重な運転に終始します。

運転してくれた山友さんに感謝。

第四の関門・・

イドンナップ山荘から新冠ポロシリ山荘までの18.5kmを歩きます。

標高差300mくらいをアップダウンが繰り返されるので感覚的には倍くらいの標高差を登った感じです。

しかも山荘では18時頃には就寝モードに遅く着くことで顰蹙を買う恐れがあり出来れば18時前には到着したいところ。

頑張って通常5.5時間ほどのCTでしたが4時間40分で踏破したけど意外に体力を削がれる結果に。

しかも半分ほど歩いたところで数頭のヒグマと遭遇。

山友さんはホイッスルを鳴らしながら後退し、しばらくすると谷を下りて行きました。

距離は60~70mといった感じで今までの人生で味わったことが無い緊張感がありましたね。

カメラを構えたのですが後退することを選び写すことが出来ませんでした。

この判断はたぶん正解。

第五の関門・・

北海道の山を流れている水は一見綺麗に見えますがキタキツネによるエキノコックス感染症の心配があります。

実際、小屋の周りでもキタキツネが居ました。

今回は浄水器を携帯して飲み水に変えたのですが美味しそうな水がジャバジャバ流れているとつい口にしそうで危ない。

第六の関門・・

翌日は朝から幌尻岳に登頂します。

標高差は1200m以上で前日の林道歩きが既にダメージとして残っている状態での登山です。

途中に中間点がありますがその時点で既にかなりの消耗状態でした。

それでもなんとか登って行き、無事に山頂に着いた時は感慨もひとしおではあったのですが今度は下りの体力を考えねばなりません

山頂は雲が多くて周りの山は見渡せませんでしたがほんの少し雲が切れて青空も見え、稜線が見える様になった時にシャッターチャンスとばかりにカメラでとりまくりました。

山頂で少し横になると若干体調が戻ったのですがここまでで消耗した体力で既に食欲がなくなりカロリー接収が思うように出来ません。

行動食を水で流し込みながら下ったのですが最後はハンガーノック状態になり満身創痍で山荘に辿り着きました。

第七の関門・・

最終日は再び18.5Kmの林道を歩かねばなりません。

前日のハンガーノックでなにも口にできずお腹はすっからかんな状態です。

この状態で果たして歩ききる事が出来るでしょうか?

色々考えた挙句、自分が摂取しやすい水分に糖分を加えて行動食を流し込みながら歩く作戦をとることに。

とにかく歩かない事には家に帰る事が出来ませんから無心で歩きます。

気を使って話しながら歩いてくれた山友さんには本当に感謝です。

第八の関門・・

なんとかイドンナップ山荘に辿り着いた時には心底ほっとしたのですが再び40Kmの悪路を走らねばなりません。

帰りもパンクしてしまえば一巻の終わりなので山友さんに運転をお願いして慎重に走ります。

林道はやたらえぐれた水たまり多発ゾーンや尖った石が多数あるゾーン、大きな水たまりの底が知れないスプラッシュゾーンと多種多様。

第一自販機を見つけたらコーラを飲もうと言うささやかな願いは色々な関門を乗り越えて達成されたのでした。

達成感はあったけどもう行きたくない山・・それが幌尻岳。

100名山登頂は83座になりましたがまだ難関がいくつか残っているので果たして達成できるのか?。

色々考えさせられる山行になりました。