先月は、昔の嫌な記憶を昨日のことのように鮮明に思い出す日々が続いた。
もちろん、クリーニング、クリーニングの日々だ。

小学生の頃の記憶は、正直全体的に暗い。
本気で楽しかったのなんて小学校一年生くらいではないか。
まぁ楽しかった記憶があるだけマシか。

小一以外にもちょこちょこと楽しい時期はあったけれど
一年間、平和で純粋に楽しかったのは小一くらいだ。
当時は嫌いな人がたくさんいたなー。

そんな記憶の中で、暗闇の中にキラキラ、星のように輝いている人がいた。


彼女の名前を、仮に「ナギちゃん」とする。
おそらく彼女の名前がこのブログで出てくることはもうないと思うが
あまりにもAちゃんやBちゃんやCちゃんだらけだと意味がわからなくなると思うので。

彼女は覚えてないかもしれないけど
別のクラスだったナギちゃんに、私が初めて声をかけられたのは、小学校低学年の頃だった。

具体的な時期を忘れてしまったけど、ぼっちの記憶だから2年になってたのかなぁ。

当時、学年の行事で、みんなで折り紙などで作った物を、お店を出して売るというような
お店屋さんごっこみたいなイベントがあった。
学校なので、売るというか多分くじ引きみたいな感じだったと思う。
みんなが売ったり、お客さんになって見て回れるように「お店の人」と「お客さん」になる時間が均等に配分されていた。

一応その頃、友達がいたにはいたが
私は仲間内で仲間はずれにされたりすることが多くなっていた。
実際にどういう状況になっていた時かはよく覚えてないけど
私が「お客さん」になっている時間に、同じ「お客さん」になっている友達がいなかったのは確かだ。

だから私は、一人でトボトボと歩いてた。

すると、一人でいる私に、声をかけてきてくれた女の子がいた。
それが、ナギちゃんだった。

別のクラス子だったけど、彼女は目立っていたから知っていた。
ナギちゃんは、私の方へ歩みながら「寄ってく?寄ってく?」と、声をかけてくれた。

嬉しかったけど、でも、いきなり声をかけられてビックリして
そして、一人ぼっちだったことが恥ずかしくて
私は逃げてしまった。


そんなナギちゃんと初めて一緒のクラスになったのは、小学校5年の時だった。
ナギちゃんは、運動神経が抜群で、頭も良く、リーダー的なタイプで、みんなから慕われていて、女子からも男子からも人気者だった。
対して私はその反対。月とすっぽんである。
でもそんな彼女は、驕り高ぶることもなく、私のような者にも優しかった。

しっかり覚えているのは、林間学校に行った時。
部屋割りが何だか嫌な人ばかりで最悪だったんだけれども、その中にナギちゃんもいた。

その部屋で私は、軽くイジメ?嫌がらせ?にあったんだけれども
(本人達はからかってるだけのつもりだったかもしれないが)
そこでナギちゃんは
「ちょっとみんな!やめなよ!」
と、怒って、その場を止めてくれた。
まさに鶴の一声で、その場にいた誰もがシンとし「ごめん…」と謝った。

今思い返しても、彼女は小さい頃から優しくて、そして強い人だった。
なかなか彼女のような人はいないと思う。


そして、小6と同じクラスが続き、同じ中学校へと進み
中学2年になり、ナギちゃんとはまた同じクラスになった。

中2の頃は、ちょっとだけ友達との間でいざこざがあったかな…というくらいで
クラスメイトと担任の先生に恵まれ、楽しい時間を過ごした。

そして、はじめて誰かに「尊敬」という感情を抱いたのはこの頃だった。
たぶん、気がついたらナギちゃんに「尊敬」という感情を持っていたことに気がついた。

相変わらず人気者で、リーダー的な存在だった。
小学校の頃は遠い存在だったナギちゃんは、中2になって、同じ班になったりして、ちょっと仲良くなれたことが嬉しかった。
もしかしたら「面倒を見てもらってた」が正しいのかもしれないw
遠足楽しかったなー。

でも、残念ながら私は、中2が終わると共に転校することに・・・。
悲しかったなー。

転校してから、実は手紙を書いた。
「尊敬してた」ということを初めて伝えた。
そしたら返事が返ってきて、嬉しい内容の返事で嬉しかった。

けれど、やはり特別仲の良い友達というわけではなかったし
それぞれの生活があったせいか手紙のやり取りは続かず
音沙汰はなくなってしまった。

たぶん、私もだんだん彼女のことが頭から離れてしまっていた。

そのまま、再会することもないまま時は経った。


ナギちゃんに会いたいかと言われると、それは少し微妙で
もし彼女が今の私を見たら、ガッカリするんじゃないかとも思ってしまうし
(一応、中2当時の彼女は私に「もっと仲良くなりたい」ということを言ってくれて
当時の私は、今よりももうちょっと素朴でおとなしい感じだった・・・)
いや、そもそもそんなに年数が経って、中学生の頃と全く変わらない方が怖いけどwww

やはり、過去は過去で、彼女は私の思い出の中に住んでいる「過去の人」であって
今現在「縁のある人」ではない。
だから、無理に会いたいとは思わないし、会わなくていいかな、と思う。
ただ、もしまた偶然にでも会うことがあったら、それは縁だと思う。

しかし、何年も経った今でも、やはり彼女のことは尊敬する。
人は良くも悪くも変わるものだから、もしかしたら、彼女は昔とは変わってしまったかもかもしれない。
それはわからないけど
でも、彼女のことを思い出すと、感謝の気持ちが止まらない。
具体的な出来事はあまり覚えてないけど、私は何度も何度もナギちゃんに助けてもらった。

彼女のようになりたいって、何度も思ったけど
どう逆立ちしたって、私は彼女にはなれない。
それでも、彼女にように強い優しさを持てたら・・・って思っていた。

「誰かを助けること」が、かならずしも良いことだとは限らない。
イジメや嫌がらせに合うのも、本人の学びや業かもしれない。
助けることによって、相手や自身も堕落してしまうかもしれない。
だから、彼女のような行動が「正しいこと」「摂理に伴ったこと」とは、決して言い難いかもしれない。

しかも、今現在の私は「人に施すこと」が、純粋にできなくなっている。
他人に優しくすることさえ難しい。

でも、強くなりたいな、
彼女のようにはできなくても、強い心を持ちたいな・・・って思う。