昨年の秋の終わり頃、親戚に会った。

ハトコと、その親御さんと食事をしたのだけれども
昔の、小さい頃の話になって・・・

一緒に栗拾いをした、という話が出た。

それがいつだったかは忘れたけど
その栗拾いをしたという記憶は、私の中に確かにあって
でも、現実的な記憶ではなく
絵本の中の1ページのような、あるいは、テレビの中の映像のような記憶として残っていたので
それが現実での体験だったのか、夢だったのか、はたまた絵本かテレビで見たものだったのか
とても曖昧な記憶だった。

それでも、その栗拾いの記憶と一緒にあったのが
我が家ではない家の部屋、
印象的だった、時間になると鳩が出て音が鳴る時計、
魚釣りのおもちゃで遊んだ・・・

そのことを話したら、叔母さんに
「あ、それ、うちに確かにあったよ!ていうか今も時計、その時のままだよ」
と言われた。

それで
あっ・・・じゃあ、あの曖昧な栗拾いの記憶は現実で体験したものだったんだ・・・!
と、確信することができた。


小さい頃の記憶って曖昧なもので
現実だったのか、それとも夢か、妄想か、或いはテレビや絵本で見たのものを自らの体験と交錯しているのか
正しい記憶だとは決して言い難い。


そんな小さな頃の、曖昧な不思議な記憶がある。

あれは夢だったのかもしれない。
でも、なぜか現実の記憶として残っている。





小さい頃、私と姉は、母方の祖母の家に住んでいたことがあった。

そこは東京で、私は3歳から幼稚園の年中までは京都に住んでいたので
それより前の記憶となるので、おそらく2歳以前の記憶だろう。

(とりあえず今まで住んでた場所は京都か東京どっちかです)

その家でよく見ていたテレビで、すごく記憶にあるのが「メイプルタウン物語」だ。
放映されてた時期を調べてみても、1歳~2歳にかけての頃になるので
そのくらいの年齢で間違いないはずである。


その家に住んでいた頃

ある日、


・・・鬼が来た。


そこは、一応東京23区内だ。
ナマハゲが訪ねて来るような土地でもない。

「鬼が来た~」
とか騒いだかどうかは忘れたが

とりあえず祖母が
「鬼が来たから、あんた達は隠れなさい!」
というようなことを、姉と私に言った。

姉と私は、ビクビクと物陰に隠れながら
おそるおそる、玄関のドアの向こうにいる鬼を見た。


もうその家は無いので、全体的な間取りを覚えてる限りで書くけど

確か、ドアは昔ながらの、横に引く扉だったと思う。
ガラス?だったかはわからないけど、完全に透明ではないけど、家に来た人の影までは見えるようなタイプの扉だった。

そして、玄関というよりは広いガレージみたいになってて、そこは子供用のおもちゃがあって遊び場となっていた。

ガレージを通って部屋に入る形になるんだけれども
その部屋からドアが見えたので、隠れながらも覗くことができた。


※絵に描いてみましたw
適当でごめんなさい。

    ↓

鬼が来た日


ドアの向こうにいる鬼の影しか見えなかったけど
鬼は、ドアの大きさからはみ出そうなくらい大きくて、たぶんツノもあったし、金棒まで持っていた。
典型的な、物語に出てくるような鬼だったと思う。
(だから余計に夢だったんじゃないかと思う)

祖母は、ドアを開けて鬼を追い払っていたけど
記憶はここまでだ。

別に、鬼が家に入って来た記憶はないので、そのまま鬼は追い払われたんじゃないかなと思うw


ただ、ちょっとおかしいなと思うのが
祖母は、そんなキャラじゃなかった・・・っていうか
そんなキャラじゃない、というのもおかしな話だけど

追い払うキャラではないとか、そういう意味じゃなくて
なんていうか、「鬼が出る」とかいうことがあっても、それを信じなそうというか
「前、鬼が来たよね」とでも言ったら「は?バカなこというんじゃないわよ」的な反応しそうなタイプというか
そのくらい、鬼と祖母が全く噛み合ないイメージがあるし、鬼が来たから追い払ってるイメージがない。

まぁ、本当に鬼が来たら、追い払うか逃げるか戦うしかないんだろうけど。
・・・いや冷静に考えたら、警察に通報するかもしれない(汗)不審者として。



もし、この記憶が夢でも妄想でもなくて、物質的な意味での現実であったことだったとしたら
鬼ではなく、実際は変質者か何かで
その変質者をあえて「鬼」だと、祖母が私たちに言った可能性もあるかもしれない。
影は鬼に見えたけど、子供の目にはたとえ「鬼」ではない者でも「鬼」に見えてしまうものかもしれない。

と、現実的な可能性も考えてみたw



いつだったか、姉にこの時のことを聞いてみたくて
「あの家に住んでた頃、『鬼が来た~』とか言ってことなかったっけ?」
と、頭がおかしい人にならないように、すごくさりげなく聞いてみたけど
「え?そんなことあったっけ?」
と、姉の記憶にはなかった。

やっぱり、夢だったのかなぁ。。。



と、そんな不思議な記憶の話でした。