私がそれを初めて目の当たりにしたのは、2年前の夏だったと思う。
もしかしたら秋だったかもしれないけれど。


たぶん、半年以上使ってなかったと思うから、ずっとしまっておいたのたかな。
けっこうお気に入りで使ってたカバンがあったんだけど
久しぶりに出したら、何故かボロボロになっていた。

確か百貨店の催し物セールで購入した物で、大分安かったと思うけど
でも、物がたくさん入って大きめだけどセンスが良くて丈夫で、少々重いのが玉にキズだったけど
お気に入りだったから、けっこうショックだった。

でもこのカバンけっこう使ってたしと、
しばらく見ない間にボロボロになったカバンを見て
半年以上前に終わった気がした物事と重ね合わせてしまい
カバンの寿命も一緒にきたのかなとか、おセンチメンタルに思った.



それから数ヶ月か、もしかしたら1年くらい経ったかもしれないけど(ここらへんうろ覚え)
ある日、持っているカバンの整理をしていたら
ある2つのカバンの持ち手がボロボロになっていた。

それは、まるで虫に食われたかと思うような出で立ちで
ひいぃぃー!??と思った私は
思わず、収納していた押入れの中に、防虫剤をいくつも投げ込んだ。
(既に防虫剤は入れてあったが)

その2つのカバンはけっこう古かったし
1つは気に入って使ってたけど、昔から劣化が早かったので
割とすんなりと諦めることができた。

・・・が

そういえばこの押入れはクローゼット風に改造してあって
吊るしてある服には危険な物もあることを思い出した。

咄嗟に、一番危なそうなシルクのワンピースを見る。

・・・しかし、特に虫に食われたような痕跡は無かった。
他にも、天然繊維で出来ている綿の服なども無事だったので安堵した。


そういえば、もし虫に食われたとすれば、まずは本革の方が危ないのではないかと思い
革カバンを確かめてみたけど、特に何ともなく無事であった。


これはいったい何故だろうと思い
ネットの検索機能を利用して調べ始めた。

すると、どうやら
これらの現象は、虫食いなどではなく
「加水分解」というものらしいということが発覚した。

「加水分解」とは
化合物が水と反応して起こす分解反応であり
湿気や水分の多い場所に長い間しまっておくと、こういったボロボロになってしまうという現象が起こるらしい。

特に湿度の高い押入れなんて要注意だ。

主に靴(特にスニーカーに多い?)でよくこの現象が見られるけど
カバンでもこれは起こるらしい。

加水分解が起こりやすいのは、合成皮革の物である。


こういった加水分解を避けるためには、マメに虫干しをすることが大切になる。
特に、湿気の多い梅雨時や夏は加水分解が起こりやすいので
普段使わずに収納してあるカバンや靴は、外に出して風に当てたり虫干しをするようにした方が良い。

しかしそれよりも、大事だからと、あまり使わずにしまっておくのではなく
外に出して使ってあげるのが、本当は一番良い。


ちなみに、高級ブランドで有名な(丈夫だと言われている)美豚でも、加水分解は起こるらしいので
高かったからと使わずに大事にしまっておくよりも
毎日とは言わなくても定期的に使ってあげるのが、カバンのためにも自分のためにも良いと思う。


しかし私は、美豚(などのハイブランド)はそれなりに美豚に見合う身なりでないと、逆に安っぽく見える或いは水っぽく見える或いはバカっぽく見えてしまうと感じるので
パンピ(←あくまでも服装や身なりが)や若い子が下手に持つにはハードルが高いと思う。特にパッと見てすぐ分かるようなカバンなんかは。